とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

ミステリー小説

爆弾 呉勝浩 講談社

あらすじ 自動販売機の器物破損と酒屋の主人への暴行の容疑で逮捕され取り調べを受けていた中年男性が、自分は霊感があるのだと言って都内での無差別爆破テロを予言する。 爆破テロの動機や目的もわからず、爆弾の在り処は容疑者の男が出すクイズの中にちり…

異邦人(いりびと) 原田マハ PHP文芸文庫

あらすじ 出産を控えた有吉美術館の副館長・菜穂は東日本大震災による原発事故で放射能汚染の脅威にさらされた東京を離れ、京都に長逗留しながら地元の名だたる名士や文化人と交流し、京都の魅力にどんどんのめりこんでいく。 そんな中、京都の老舗画廊に飾…

太陽は動かない 吉田修一 幻冬舎文庫

国家間の新しいテクノロジーや新エネルギーの技術といった次の時代の主導権をめぐる争いの裏で暗躍する秘密組織のエージェントたちを描くスパイ小説のような物語です。 心臓に爆弾を埋め込まれ、24時間ごとに組織に連絡を入れないと、裏切ったとみなされて爆…

護られなかった者たちへ 中山七里 宝島社文庫

あらすじ 東日本大震災から四年後、ようやく復興しつつある好景気に沸く仙台市で拘束したまま飢え苦しませ、餓死させるという残酷な他殺体が発見される。 その残酷な殺害方法から担当刑事の笘篠は怨恨の線で捜査する。 しかし被害者は人から恨まれるとは思え…

硝子の塔の殺人 知念実希人 実業之日本社

2022年本屋大賞ノミネート作品です。 個人的にノミネート作品全作品読破を目指してきましたがようやく7作目です。 長野県の山奥の大富豪が建設した硝子館で次々に起こる密室殺人事件の謎にミステリーマニアにして男装の美人名探偵、碧月夜(あおいつきよ)が…

六人の噓つきな大学生 浅倉秋成 角川書店

今年、2022年の本屋大賞ノミネート作品です。 作家さんや本屋さん、出版業界の応援も兼ねて、一昨年、昨年と2年続けて本屋大賞ノミネート作品はすべて読破しているので、今年も全作品を読破して自分なりのランキングと大賞を決めたいと思っています。 とはい…

隻眼の少女 麻耶雄嵩 文春文庫

何か月も積ん読していてほったらかしにしていたのですが、いつも食品の買い出しに行くショッピングモールに入っている書店に平積みされていて、表紙の水干姿の可憐な美少女のイラストに惹かれて思わずジャケット買いしてしまった本です。 また、帯に書かれて…