とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

岐阜関ケ原古戦場記念館を訪問

関ケ原の合戦があった日である慶長5年9月15日を西暦になおすと、西暦1600年10月21日だということで、ちょうど一年前のこの日にオープンしたばかりの岐阜関ケ原古戦場記念館に初めて行ってきました。 岐阜関ケ原古戦場記念館 JR関ヶ原駅から歩いて10分、車な…

前田利家 戸部新十郎 光文社文庫

戦国武将、前田利家の生涯を描いた長編小説です。 作者は前田利家とは縁の深い石川県七尾市出身の作家、戸部新十郎です。 僕も石川県出身ということもあり、前田利家は戦国武将の中でも一番好きなので、前田利家を主人公にした小説は今までにもいくつか読ん…

秀吉清正記念館

秀吉清正記念館は戦国武将の豊臣秀吉と加藤清正の生誕地である愛知県名古屋市中村区にある中村公園の西側にある中村公園文化プラザという図書館や小劇場などが入った総合施設の2階にあります。 開館時間は午前9時30分から午後5時までで、毎週月曜日と第4火曜…

加藤清正の生誕地 妙行寺

愛知県名古屋市中村区にある中村公園の東側に隣接する妙行寺は戦国武将の加藤清正が生まれた場所と伝わっています。 妙行寺の門1610年に名古屋城築城した時に天守閣の石垣の建設などに手腕を発揮した清正は、名古屋城の築城で余った材を利用して、自分が生ま…

豊臣秀吉の生誕地 太閤山常泉寺

愛知県名古屋市中村区にある中村公園は愛称を秀吉清正公園といって、豊臣秀吉と加藤清正の生誕地とされているお寺があります。 太閤山常泉寺 そのうち、中村公園の東側にある常泉寺は、豊臣秀吉が生まれた家の跡地に秀吉の命令で加藤清正が建てたそうです。 …

豊臣秀吉と加藤清正の生誕地 中村公園(秀吉清正公園)

愛知県名古屋市中村区は名古屋駅からもほど近く、駅前の高層ビル群がよく見えるところですが、中村公園一帯は、古くは尾張国愛智郡中村とよばれる農村だったそうです。 この中村公園があるあたりが豊臣秀吉や加藤清正の生誕地であったことが豊臣家が滅亡した…

真・群青戦記2 (原作)笠原真樹 (作画)アジチカ 集英社

突然、天正6年(1578)の戦国時代にタイムスリップし、そこが真田領内であったために敵の一夜城と勘違いした真田軍に攻め込まれてしまったU市拘置所は殺戮の修羅場と化してしまう。 大混乱の中ついに解放されてしまった凶悪犯たちが真田軍に襲い掛かる。 凶悪…

真・群青戦記1 (原作)笠原真樹 (作画)アジチカ 集英社

長野県U市にある凶悪犯たちを収容した拘置所が突然、戦国時代にタイムスリップ。 そこは天正6年(1578)の真田郷で、突然出現した拘置所を敵の一夜城と勘違いした真田郷の人々に包囲された拘置所の職員や受刑者たちの運命は? まだ序盤なので今後どのような…

三河武士のやかた家康館

岡崎城公園内にある三河武士のやかた家康館は、徳川家康と彼を支えた三河武士団の努力と活躍を紹介する歴史資料館です。 徳川家康と徳川四天王の鎧兜 常設展示場がある地下一階ではCGやグラフィックを駆使した展示で鎌倉時代からの三河武士たちの形成の歴史…

岡崎城公園めぐり

岡崎城公園は文化財の復興や再建などにはあまり力を入れている印象はなく、岡崎市の象徴または市民の憩いの場という位置付けのようです。なので、公園の中には武将達の銅像やからくり時計、家康縁のスポットなどが点在していてそれらを巡るのも楽しいです公…

徳川家康生誕の城 岡崎城 その2

徳川家康が誕生した城である岡崎城は明治時代の廃城令によって天守閣をはじめ建物はすべて取り壊されてしまったために文化財的な価値はほとんどないのですが、石垣と曲輪に関しては中世の城の構造をよく残しているそうです。 岡崎城天守閣 岡崎市は茨城県真…

徳川家康生誕の城 岡崎城

東海地方の緊急事態宣言もようやく解除されたので、久しぶりに遠出しようと思い立ち、一宮市から電車で1時間ほどかけて、徳川家康が誕生した岡崎城に行ってきました。 名鉄東岡崎駅北口から歩いて20分ほどのところに岡崎城があります。 岡崎城天守閣 現在は…

信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~ 1(漫画)藤堂裕 (原案)明智憲三郎

この作品は2017年に1巻が発売されていて、発売当初から気になっていた作品ではあったのですが、原案の本である「本能寺の変431年目の真実」を先に読んでいたこともあり、発売当時はスルーしていました。 最近、書店でたまたま見かけたので読んでみたくなって…

黒牢城 米澤穂信 角川書店

荒木村重が織田信長に突如、反旗を翻し、居城である有岡城に一年近く籠城し、最後は悲劇的結末に終わった有岡城籠城戦。 この歴史的大事件をミステリー作家の米澤穂信さんが描いた歴史とミステリーが融合した重厚で骨太な作品です。 籠城している有岡城内で…

細かすぎて伝わらない城 馬寄城

細かすぎて伝わらない城なので、いつ、だれが、何のために築城したのかは定かではありません。 織田信長に仕えた武藤弥兵衛という武将の居城だったとされています。 信長が越前を平定したときに敦賀郡代に任ぜられて敦賀に移ったとのこと。 それでこの城が廃…

細かすぎて伝わらない城 野府城

いつ、だれが、何の目的でここに城を築いたのかは伝わっていないようですが、明応年間(1492~1500)には既に存在していたようです。 現在は小学校になっていて遺構も残っていない城ですが、当時は規模が大きく、二重の堀に囲まれていたとのこと。 付近には…

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが⁉ 3(原作)井出圭亮 (漫画)藤本ケンシ 講談社

傍若無人な振る舞いで家臣たちの恨みを買い、何度タイムリープで人生をやり直しても結局誰かに本能寺の変で討たれてしまうという織田信長を主人公にしたギャグマンガの第3巻です。 第2巻で明智光秀が戦国武将の盟主として君臨する世界にタイムリープしてしま…

戦国武将前田利家の重臣 奥村永福(おくむらながとみ)の生誕地

僕が大好きな戦国武将、前田利家の重臣、奥村永福の生誕地が、自分が住む一宮市にあるということを最近知ったので行ってみました。 奥村永福は加賀100万石の礎を築いた戦国武将、前田利家の重臣で、利家の父の利春の時から前田家に仕え、利家の兄である利久…

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが⁉2 (原作)井出圭亮 (漫画)藤本ケンシ 講談社

タイムリープを繰り返し、その度に傍若無人な振る舞いによって家臣からの恨みを買い、最後は本能寺で討伐されるという人生を繰り返してしまった1巻とは打って変わって、なぜか明智光秀が戦国武将たちの盟主として君臨する世界にタイムリープした織田信長が、…

何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが⁉ (原作)井出圭亮 (漫画)藤本ケンシ 講談社

久しぶりに漫画を読みたいと思い、戦国時代を舞台にした漫画はないものかと探していたら平積みされているこの漫画を見つけたので購入しました。 最近巷に吐いて捨てるほどある異世界転生ものの亜種の作品のようですが、織田信長が主人公で、戦国時代が舞台の…

戦国武将 前野長康ゆかりの地 前野屋敷跡

愛知県大口町にある堀尾跡公園から北へ車でわずか5分ほどの距離、江南市前野町というところに戦国武将前野長康ゆかりの地、前野屋敷跡があります。 前野長康は豊臣秀吉の最古参の家臣の一人で、まだ秀吉が木下藤吉郎と名乗っていたころから共に行動していた…

戦国武将 堀尾吉晴生誕地 御供所城

国宝松江城を築城した戦国武将堀尾吉晴の生涯を描いた小説「戦国はるかなれど」を読んで彼に興味を持ったので、自宅から比較的に近いゆかりの地を巡ってきました。 愛知県大口町にある八剱社一帯は、戦国時代には御供所城(ごごしょじょう)というお城があっ…

戦国はるかなれど 堀尾吉晴の生涯(下) 中村彰彦 光文社時代小説文庫

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三人の天下人に仕え、武勇だけではなく、敵方との難しい交渉を成立させて秀吉や家康から絶大な信頼を勝ち取った戦国時代のタフ・ネゴシエーター堀尾吉晴の生涯を描いた小説の下巻です。 堀尾吉晴はそれほどメジャーな戦国…

細かすぎて伝わらない城 割田城

愛知県一宮市の北部に位置する木曾川町。 山内一豊の生誕地とされる一宮市の史跡黒田城跡から車で西に5分ほどのところに木曾川町外割田城跡という住所があり、そこにはかつて、割田城という城があったらしいです。 今は児童公園となっているその場所は地名以…

山内一豊の生誕地 黒田城

愛知県一宮市北部に位置する木曾川町にある黒田城跡に行きました。このあたりの住所は黒田字古城となっていて、まさにかつてここにお城があったということを物語っています。 ここは土佐24万石の初代藩主となり、司馬遼太郎の小説「功名が辻」で有名な山内一…

新史太閤記(上)(下) 司馬遼太郎 新潮文庫

歴史小説の巨星、司馬遼太郎が描く、とにかく明るい豊臣秀吉です。 派手な演出、パフォーマンス、サプライズ、が大好きで、人を喜ばせるにはどうすればいいか、そればかり考えて、人たらしの天才とまで呼ばれるようになり、ついには天下を統一してしまった男…

白村江 荒山徹 PHP文芸文庫

歴史の教科書で習った白村江の戦にこんなに壮大な背景がったとは! 当時の東アジア情勢の中で蠢く国同士の駆け引きや陰謀に翻弄された亡命百済王子と彼と出会った倭国の少年少女たちとの友情と絆と愛を描いた人間ドラマ! あらすじ 西暦660年、百済は唐と…

新 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 小学館

2011年の本屋大賞を受賞し、その後ドラマ化、映画化され大ヒットした作品の9年ぶりの新作です。 巨大複合企業「宝生グループ」総帥の一人娘でありながら国立署の刑事である宝生麗子、宝生家に仕える執事として麗子に寄り添う天才的洞察力の持ち主の影山…

生物学的にしょうがない! 石川幹人 サンマーク出版

大きな書店に行くとワクワクが止まらなくて、2時間でも3時間でも店内をぶらぶらして色々見て回るのですが、その中でも生物や宇宙に関する書籍のコーナーには美しい生物や星の写真集や、文系の僕でも興味をそそられるエッセイなどが並んでいてついつい買って…

夏空白花 須賀しのぶ ポプラ社

2018年に購入して読んだ作品の再読ですが、当時読んだ時より今現在の社会情勢の中で読むほうが断然しっくりきました。 あらすじ 昭和20年8月。敗戦直後から高校野球(当時は中等学校)の復活を目指して立ち上がった人々の物語。 プロ野球を優先させるべ…