現在の小説やドラマに登場する織田信長のイメージやエピソードはここからと言えるくらいの超有名な史料について解説した新書です。
年表を順番に見るように若い時期から信長の生涯を4章にわたって信長公記にどの様に書かれているかを解説し、他の史料等と照らし合わせて実際に記述は正しいのかを検証したりしています。
また、信長公記がどの様に成立し、現代までどの様に伝わったかや作者の太田牛一がどんな人物かも解説していて興味深いです。
自分としては原本に前田利家がどのくらいの頻度で登場してどの様に描かれているのかも気になるところです。
加賀前田家の尊経閣文庫につたわってきた物もあるようですが、利家が良く書かれている箇所も有るとのこと。
正確な織田信長像を知るための入り口にとてもお薦めの本だと思いました。