とっく~ブログ 

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「傀儡に非ず」上田秀人(徳間時代小説文庫)読了

織田信長に仕えながらも後に裏切って、一年余り有岡城に籠城し、敵わぬとなると妻子や家臣を捨てて密かに城を脱出して逃げ、全員が結果的に処刑されながらも生き延びて、信長の死後も生き続けた戦国武将荒木村重が主人公です。


荒木村重がなぜ織田信長に反旗を翻したのか、どうして妻子や家臣を捨てて汚名を被ってまで生き延びたのか戦国史の大きな謎の一つですが、その辺りにスポットを当てて描かれた作品で面白かったです。f:id:kurakkaa:20190822180907j:plain