織田信長の第一の家臣とも言える戦国武将、柴田勝家が主人公の作品です。
信長の弟である信勝に味方して、織田信長に敵対した過去があるためになかなか信頼されず、不遇の時を過ごしていましたが、再び信頼を勝ち取るために奮闘するシリーズ第2段です。
戦国時代を舞台にした小説は数あれど、これだけ有名な武将なのに柴田勝家を主人公にした作品は意外に少ない気がします。
それだけにこの小説は今までなかなか描かれなかった勝家の生涯を知ることができる貴重な作品だと思います。
また、大抵の作品では豪快な性格で力攻めを多用する猪武者のイメージで描かれることが多いですが、この作品では敵を調略したり、戦場でも退くべきところは退いたりと冷静な判断をする知将として描かれていて、そういう意味でもユニークな作品です。
レギオニスとは古代ローマにおける軍隊の指令長官を指します。後に信長軍の北陸方面軍指令長官として活躍する柴田勝家がどのように描かれるのか、続巻が楽しみです✨
