前田利家の生涯やゆかりの地、ゆかりの人、物について簡潔に解りやすく解説した本です。
本の構成は一章から七章までは前田利家の生涯で、八章から十一章までは家臣や家族などゆかりの人々や神社仏閣、品物についての紹介。
最後の十二章は石川県で現代まで受け継がれている祭りや伝統、文芸作品などの紹介となっています。
この本の大きな特徴としては、発行や発売元が石川県の神社と新聞社なので、織田信長との尾張時代よりも能登一国の大名になってから加賀百万石の礎を築くまでの利家に焦点を当てているところです。
そのため、尾張時代の若き日の前田利家から本能寺の変までは二章で済ませて、越前、加賀の一向一揆攻め辺りから豊臣政権での事績、治世についてのエピソードの紹介が多いです。
あとは家族や家臣を含めた北陸各地のゆかりの地の紹介も多くて、観光ガイドブックとしてもかなり役立ちそうです🎵