人気作家の伊坂幸太郎さんの作品はこれまでも「重力ピエロ」や「ゴールデンスランバー」など何冊か読んできたのですがしばらく遠ざかっていました。
でも今回、新潮文庫の100選のなかに含まれているのを見つけて久しぶりに読んでみたくなりました。
そんなに多くの作品を読んだわけではないのですが、伊坂さんの作品といえば仙台を舞台にしたものが多いのと、独特の世界観、独特の語り口調の文章が特徴かなと思います。
この作品も仙台が舞台で、独特の語り口調の文章なのでストーリーに興味が湧いて先へ先へとどんどん読み進めることができました🎵
仙台市内で発生した立て籠り事件に、空き巣の男、何か秘密のある家族、オリオン座のうんちくを語り出したら止まらないコンサルタント、誘拐グループなど癖の強い登場人物が複雑に絡み合って事件の真相が二転三転して結末が全く読めませんでした。
アメリカのコメディ映画を思わせるような軽妙な会話もあれば、立て籠りに対峙する警察官の課長の悲しい過去と心の闇といったシリアスな背景といったメリハリも魅力に感じました✨
伊坂幸太郎作品をもっと読んでみたくなりました。