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読んだ本の感想や名所旧跡巡りなど。

映画鑑賞 「孤狼の血」白石和彌監督 東映

最近読んだ小説「孤狼の血柚月裕子(角川文庫)の映画DVDを観賞しました。

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映画「孤狼の血」は2018年東映から配給された白石和彌監督の作品です。

第42回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞しました。

昭和から平成に代わる頃の広島県を舞台に暴力団同士の激しい抗争と、それをなんとか食い止めて市民を守ろうとする破天荒な刑事と新人刑事の奮闘と成長を描いた作品です。

暴力団の抗争を描いているので悲惨というか、バイオレンスなシーンが結構あってR15指定になっています。

暴力団の対立関係や人間関係が複雑に絡み合っているので原作を読んでいないと映画を一度観ただけでは解りにくいと思いました。

また、原作小説と映画では登場人物やストーリーにも結構違いがあるので両方を比べてみると面白いと思います。

登場人物の違いではとくに、原作で重要な鍵を握る人物として登場する「小料理や志乃」の女将晶子が出てこなくて、小説ではチラッとしか出てこないクラブ梨子のママが晶子の役割を担っています。

また、原作には全く登場しない薬剤師の阿部純子という女性が映画では登場し新米刑事の日岡といい関係になります。小説では恋愛要素はゼロと言っても過言ではないので、バイオレンスシーンのなかでちょっとした隠し味のようで良いなと思いました。

ストーリーにも違いがいろいろあるのですが特に終盤の展開が大きく違っていて衝撃でした。ネタバレになってしまうのでこれ以上は触れませんが。

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少し残念に感じたのは破天荒なベテラン刑事の大上と暴力団の幹部である一之瀬や瀧井との立場を超えた友情や絆が映画ではしっかり描かれていないことです。

小説では大上の子供時代や辛い過去の話、若い頃のエピソードを交えていかにお互いを信頼し大事に思っているか語られていて、それが終盤の展開に大きく関わってくるのですが、そういうことは映画では触れられていませんでした。

原作での刑事とヤクザの友情や絆のストーリーに感動した部分が大きかったので映画ではその辺りは物足りなさを感じました。

小説は続編である「凶犬の眼」と完結編の「暴虎の牙」の3部作になっています。「暴虎の牙」はまだ読んでいませんがもう買って部屋に積んであるので早く読みたいと思っています。

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映画の方は「孤狼の血」の続編である「凶犬の眼」の映画化が決定しているので、公開されたら是非観たいと思います。