新興宗教にのめり込む両親と受験や恋、友達との関係に悩む普通の中学生ちひろが、親戚や近所など周囲との軋轢にあいながら強く生きていく物語です。
新興宗教が絡んでくる作品は今までにも読んだことがあって、角田光代の「八日目の蝉」とか、中村文則の「教団X」では得たいの知れない怖さや重苦しさを感じました。
でも、この「星の子」はそのような怖さや重苦しさはあまり感じませんでした。
ちひろは普通に学校に通っているし、いじめられるわけでもなく仲のいい親友もいるし、面食いでカッコいい人を見たらすぐに好きになっちゃうし、読んでいてもすごく微笑ましいです。
文章も読みやすいので結構すらすら読めました🎵
この家族がこの後どうなっていくのか。
将来訪れるのは幸せな結末か不幸な結末か気になるところですが仲がよくて絆の強い家族を応援したくなりました。この家族に幸せが訪れることを願うばかりです