現代の凶悪犯たちが拘置所ごと戦国時代にタイムスリップして戦国武将たちと戦うという奇想天外なストーリーの第3巻です。
あらすじ
長野県U市にある拘置所がタイムスリップしたのは天正6年(1578)の真田氏の領内だった。
前巻で敵方に一夜城を築かれたと勘違いした真田軍に攻め込まれ、そのどさくさに紛れて脱走を試みる凶悪犯たちと、それを阻止しようとする刑務官たちとの攻防に、凶悪犯たちに弁丸(後の真田信繫)を人質に取られ救出せんとする真田軍も加わって拘置所内は大混乱に陥る。
この巻では凶悪犯たちと真田十勇士たちが対決し、この混乱もついに決着。どのような形で決着がつくのか?
感想
この漫画では命の重さが大きなテーマになっていて、なんの躊躇もなく人を殺めていく凶悪犯や戦国時代の人々と、人々の命を助ける山岳救助隊になるのが夢の主人公ミチロウとの対比が印象的です。
戦国時代の慣習やしきたりは否定しないが柔道の達人でありながら自分は絶対に人を殺したりしないと誓うミチロウにはじめは考えが甘いと否定的だった真田家の人々も少しずつ惹かれていって心を開いていく行くところがジーンきました。
主人公のミチロウと、まだ幼く心優しい弁丸(真田信繫)がこの後どうなっていくのか注目していきたいです。
また、どさくさに紛れて脱走してしまった30人を超える囚人たちと、拘置所に残った囚人や刑務官たちが戦国時代で今後どうなっていくのか今後の展開が全く読めないのでこの後も楽しみです。