とっく~ブログ 

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帝国の崩壊(上)歴史上の超大国はなぜ滅びたのか 鈴木董【編】 山川出版社

帝国の崩壊 上: 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

あらすじ

軍事大国の財政破綻、改革の挫折、政治的緊張感の喪失…第一線の研究者が解く歴史上の14帝国の「崩壊」の道程。

 

上巻では古代エジプトに始まり、ヒッタイトアッシリアローマ帝国など、古代に栄えた7つの帝国の概要と崩壊に至る過程をその専門家たちが丁寧にわかりやすく解説。

 

感想

僕は今年で51歳ですが、高校生の頃1980年代後半の東ヨーロッパ諸国の民主化ソビエト連邦の崩壊を目の当たりにし、その後は超大国アメリカの衰退や覇権国家中国やロシアの台頭、そして今回のロシアのウクライナ侵攻と世界が目まぐるしく変化しているのを目にしてきました。

 

これからの世界はどのように変化していくのか、その中で自分はどのようにふるまえば生き残れるのかそんなことを考えると世界史に関する知識をしっかり身に着けたいと思い、この本を手に取りました。

 

前半に紹介されている7つの帝国は4000年も前に栄えた国もあって、記録も完全ではなく未解明な部分も多いので、帝国が滅びた理由が明確ではないものもありますが、いずれの国も外敵の侵入や財政破綻、統治システムの欠陥など複数の要因が重なった結果が多いようです。

 

現代の巨大国家に必ず当てはまるものでもないでしょうが、一つの国家が衰退して別の国家が台頭してくる過程などは現代の流れに重なる部分も多いなと感じました。

 

世界史を学ぶことによってこれからの世界はどのように変化していくのか、その中で自分はどうふるまっていけばいいのかを考えることの参考にするためにも継続的に世界史について勉強していきたいと思います。