江戸時代や明治時代には私財を投げうって学校を建てたり、堤防や防風林を作って地域のために尽くした人達がどこにでもいたと聞きますが、この本の主人公たちもそういった人々です。
特に一章の穀田屋十三郎の話は映画化もされましたが泣けました❗
仙台藩から搾取されて衰退していく吉岡宿という宿場町を救いたいという願いを、破産して一家離散し、たとえ奴隷身分に堕ちたとしてもやり遂げるという覚悟を持った家族や奉公人達の思いが、やがて町全体を動かすことにまで発展し、遂に武士たちまでも動かしたという話は涙無しでは読めませんでした❗