とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

北条氏康~関東に王道楽土を築いた男 伊藤潤 板嶋恒明 PHP新書

現代の中国やロシアのように軍事力で現状を変更し、領土を拡大させていた弱肉強食の戦国時代において、領民の生命と財産を守り、対話を重視するという政策を掲げて領土を拡大し、関東に大国を築いた小田原北条氏について書かれた新書です。 その中でも本書は…

関ヶ原散策

先日、関ヶ原観光ガイドのサイトで見つけた関ヶ原散策のモデルコース「西軍大好きコース」を歩いてきました。 関ヶ原の戦いの決戦地や開戦地、石田三成や島津義弘、大谷吉継といった西軍側の武将たちの陣跡を見て回ったのですが、各ポイントに向かう途中の道…

関ヶ原町散策のモデルコース 西軍大好きコース

前回、岐阜関ケ原古戦場記念館を堪能したのですが、そのあと、実際に古戦場をめぐってみようと思ったら、天候が悪化して仕方なくあきらめたのが心残りだったので、現地の天気が良好なのをあらかじめ確認してリベンジしてきましました。 ネットの情報や現地の…

信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~4 (漫画)藤堂裕 (原案)明智憲三郎 秋田書店

山崎の戦で明智光秀に勝利し、天下を統一した豊臣秀吉が自分に都合がいいように改ざんしてしまった本能寺の変の真実に迫る物語の第4巻です。 あらすじ 土佐を拠点にした戦国武将の長曾我部元親の四国統一を容認していたはずの織田信長が突如方針を転換し、讃…

信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~3 (漫画)藤堂裕 (原案)明智憲三郎 秋田書店

戦国時代の勝者豊臣秀吉によって改ざんされた本能寺の変の真実に迫る物語の3巻です。 3巻では柴田勝家率いる北陸方面軍が上杉謙信に惨敗した手取川の戦いや徳川家康の正室の築山殿が武田方に内通した疑いで殺され、嫡男の信康が自害させられた築山・信康事件…

JR関ヶ原駅周辺を散策

岐阜関ケ原古戦場記念館を堪能した後にJR関ヶ原駅まで戻る10分ほどの行程にも合戦ゆかりのポイントがいくつかあったので行ってみました。 岐阜関ケ原古戦場記念館 まず、古戦場記念館の裏手、すぐ西側は陣場野公園といって、徳川家康が最後の陣を置いた場所…

信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~2(漫画)藤堂裕 (原案)明智憲三郎 秋田書店

明智光秀の生涯を描いた、本能寺の変の真実の物語の第2巻です。 この巻では武田信玄が徳川家康を三方ヶ原で破る1572年から、本能寺の変の11ヶ月前の1581年7月あたりまでを描き、途中で光秀の妻煕子の回想という形で明智光秀の謎に包まれた前半生が語られます…

岐阜関ケ原古戦場記念館を訪問

関ケ原の合戦があった日である慶長5年9月15日を西暦になおすと、西暦1600年10月21日だということで、ちょうど一年前のこの日にオープンしたばかりの岐阜関ケ原古戦場記念館に初めて行ってきました。 岐阜関ケ原古戦場記念館 JR関ヶ原駅から歩いて10分、車な…

前田利家 戸部新十郎 光文社文庫

戦国武将、前田利家の生涯を描いた長編小説です。 作者は前田利家とは縁の深い石川県七尾市出身の作家、戸部新十郎です。 僕も石川県出身ということもあり、前田利家は戦国武将の中でも一番好きなので、前田利家を主人公にした小説は今までにもいくつか読ん…

秀吉清正記念館

秀吉清正記念館は戦国武将の豊臣秀吉と加藤清正の生誕地である愛知県名古屋市中村区にある中村公園の西側にある中村公園文化プラザという図書館や小劇場などが入った総合施設の2階にあります。 開館時間は午前9時30分から午後5時までで、毎週月曜日と第4火曜…

加藤清正の生誕地 妙行寺

愛知県名古屋市中村区にある中村公園の東側に隣接する妙行寺は戦国武将の加藤清正が生まれた場所と伝わっています。 妙行寺の門1610年に名古屋城築城した時に天守閣の石垣の建設などに手腕を発揮した清正は、名古屋城の築城で余った材を利用して、自分が生ま…

豊臣秀吉の生誕地 太閤山常泉寺

愛知県名古屋市中村区にある中村公園は愛称を秀吉清正公園といって、豊臣秀吉と加藤清正の生誕地とされているお寺があります。 太閤山常泉寺 そのうち、中村公園の東側にある常泉寺は、豊臣秀吉が生まれた家の跡地に秀吉の命令で加藤清正が建てたそうです。 …

豊臣秀吉と加藤清正の生誕地 中村公園(秀吉清正公園)

愛知県名古屋市中村区は名古屋駅からもほど近く、駅前の高層ビル群がよく見えるところですが、中村公園一帯は、古くは尾張国愛智郡中村とよばれる農村だったそうです。 この中村公園があるあたりが豊臣秀吉や加藤清正の生誕地であったことが豊臣家が滅亡した…

真・群青戦記2 (原作)笠原真樹 (作画)アジチカ 集英社

突然、天正6年(1578)の戦国時代にタイムスリップし、そこが真田領内であったために敵の一夜城と勘違いした真田軍に攻め込まれてしまったU市拘置所は殺戮の修羅場と化してしまう。 大混乱の中ついに解放されてしまった凶悪犯たちが真田軍に襲い掛かる。 凶悪…

真・群青戦記1 (原作)笠原真樹 (作画)アジチカ 集英社

長野県U市にある凶悪犯たちを収容した拘置所が突然、戦国時代にタイムスリップ。 そこは天正6年(1578)の真田郷で、突然出現した拘置所を敵の一夜城と勘違いした真田郷の人々に包囲された拘置所の職員や受刑者たちの運命は? まだ序盤なので今後どのような…

三河武士のやかた家康館

岡崎城公園内にある三河武士のやかた家康館は、徳川家康と彼を支えた三河武士団の努力と活躍を紹介する歴史資料館です。 徳川家康と徳川四天王の鎧兜 常設展示場がある地下一階ではCGやグラフィックを駆使した展示で鎌倉時代からの三河武士たちの形成の歴史…

岡崎城公園めぐり

岡崎城公園は文化財の復興や再建などにはあまり力を入れている印象はなく、岡崎市の象徴または市民の憩いの場という位置付けのようです。なので、公園の中には武将達の銅像やからくり時計、家康縁のスポットなどが点在していてそれらを巡るのも楽しいです公…

徳川家康生誕の城 岡崎城 その2

徳川家康が誕生した城である岡崎城は明治時代の廃城令によって天守閣をはじめ建物はすべて取り壊されてしまったために文化財的な価値はほとんどないのですが、石垣と曲輪に関しては中世の城の構造をよく残しているそうです。 岡崎城天守閣 岡崎市は茨城県真…

徳川家康生誕の城 岡崎城

東海地方の緊急事態宣言もようやく解除されたので、久しぶりに遠出しようと思い立ち、一宮市から電車で1時間ほどかけて、徳川家康が誕生した岡崎城に行ってきました。 名鉄東岡崎駅北口から歩いて20分ほどのところに岡崎城があります。 岡崎城天守閣 現在は…

信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~ 1(漫画)藤堂裕 (原案)明智憲三郎

この作品は2017年に1巻が発売されていて、発売当初から気になっていた作品ではあったのですが、原案の本である「本能寺の変431年目の真実」を先に読んでいたこともあり、発売当時はスルーしていました。 最近、書店でたまたま見かけたので読んでみたくなって…

黒牢城 米澤穂信 角川書店

荒木村重が織田信長に突如、反旗を翻し、居城である有岡城に一年近く籠城し、最後は悲劇的結末に終わった有岡城籠城戦。 この歴史的大事件をミステリー作家の米澤穂信さんが描いた歴史とミステリーが融合した重厚で骨太な作品です。 籠城している有岡城内で…