2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
歴史の教科書で習った白村江の戦にこんなに壮大な背景がったとは! 当時の東アジア情勢の中で蠢く国同士の駆け引きや陰謀に翻弄された亡命百済王子と彼と出会った倭国の少年少女たちとの友情と絆と愛を描いた人間ドラマ! あらすじ 西暦660年、百済は唐と…
2011年の本屋大賞を受賞し、その後ドラマ化、映画化され大ヒットした作品の9年ぶりの新作です。 巨大複合企業「宝生グループ」総帥の一人娘でありながら国立署の刑事である宝生麗子、宝生家に仕える執事として麗子に寄り添う天才的洞察力の持ち主の影山…
大きな書店に行くとワクワクが止まらなくて、2時間でも3時間でも店内をぶらぶらして色々見て回るのですが、その中でも生物や宇宙に関する書籍のコーナーには美しい生物や星の写真集や、文系の僕でも興味をそそられるエッセイなどが並んでいてついつい買って…
2018年に購入して読んだ作品の再読ですが、当時読んだ時より今現在の社会情勢の中で読むほうが断然しっくりきました。 あらすじ 昭和20年8月。敗戦直後から高校野球(当時は中等学校)の復活を目指して立ち上がった人々の物語。 プロ野球を優先させるべ…
テレビ東京の人気番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」など、外来種の駆除や、減少してしまった生き物を増やすための放流事業、野生動物への餌やり、保護といった活動は一見人の善意による尊い活動のように思われるが、注意しないととんでもないことにな…
小野不由美さんの手掛けるホラーシリーズ全7巻のうちの3巻です。 あらすじ 東京周辺にある伝統と歴史ある女子高校の湯浅高校で起こる幽霊やポルターガイスト現象といった怪事件の原因調査にのり出した渋谷サイキックリサーチのメンバーと、いつもおなじみの4…
2021年上半期ベストセラーランキング「新書・ノンフィクション部門」で1位になった本です。 昨年11月に発売されて以来6月までの約半年間に46万部以上売れたということです。 著者の母国であるスウェーデンでは、人口1000万人にも満たないにもかか…
僕は個人的には夏の3大文庫フェアの中ではこの新潮文庫の100冊が一番好きです。 新潮文庫の100冊小冊子 理由は単純で、キュンタうちわしおりが好きだからです。 しおりとしての機能性はともかく、夏らしい涼しげなデザインとペラペラな材質が好きで、…
コロナウイルスがどんどんデルタ株に置き換わり、東京の感染者がついに4000人を超える中、もめにもめた東京オリンピックがついに開幕した7月。 連日の猛暑で休日もクーラーの効いた部屋に引きこもりがちの生活を送っていましたが、結局読破できた本は6冊…
「スモールワールズ」は、つい先日発表された第165回直木賞の候補作になった作品です。 この作品は、何人かの作家さんが集まって書いたのではないかと思うほど、それぞれの趣が違う6編の短編集です。 共通して言えるのは、趣が違いながらも、それぞれに問…