とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「銀閣の人」門井慶喜(角川書店) 1800円+税

「銀閣の人」は銀閣寺を築き日本文化の原点とも言われる東山文化を牽引した足利義政の生涯を描いた作品です。戦国時代の到来のきっかけとなった応仁の乱を招いた政治家として無能のレッテルを貼られ、妻の日野富子に頭が上がらないダメ将軍として現代でもイ…

「日本の論点2021~22」大前研一(プレジデント社) 1600円+税

2020年は新型コロナウイルスのパンデミックによって日本人が誰も経験したことがない大変な年となりました。政治も経済も大混乱に陥ってリーマンショックを超える経済の落ち込みとなり、東京オリンピックは1年延期、全国高校野球は春も夏も中止になりました。…

「億男」川村元気(文春文庫) 680円+税

失踪した弟の三千万円の借金を肩代わりしたばっかりに妻と娘と別居して昼は図書館、夜はパン工場で働いて返済する羽目になった主人公の一男が1等三億円の宝くじに当選。突然手に入った大金に恐ろしくなった一男は大学時代の親友でビジネスで成功して今は大富…

「私たちはどんな世界を生きているか」西谷修(講談社現代新書) 900円+税

21世紀に入ってから世界も日本も社会も急速に変化し、高度成長の発展の中を生きてきた僕らの親の世代の価値観が全く通用しないほど劇的に変化した時代になったと感じます。インターネットなど情報社会の大発展、一国至上主義の台頭と移民排斥や人種差別、テ…

「神様の御用人9」浅葉なつ(メディアワークス文庫) 670円+税

「神様の御用人」シリーズは2013年から続くメディアワークス文庫の人気作品です。大神の指名を受けて祖父の後を継いで八百万の神々の悩みを解決するためにフリーターの萩原良彦が日本各地を飛び回り奮闘するハートフルなファンタジーです。また、その良彦が…

「銀杏手ならい」西條奈加(祥伝社文庫) 700円+税

昨年、映画化された高田郁のベストセラー時代小説「みをつくし料理帖」にハマってから時代小説の魅力に気づいて他の作家さんの作品も読んでみたいと思い購入しました✨「銀杏手ならい」は3年たっても子供に恵まれず嫁ぎ先から三行半を突きつけられ失意のなか…

「「2020」後 新しい日本の話をしよう」河合雅司(KODANSHA) 1300円+税

累計88万部を突破した、人口減少社会の日本の未来でどんなことが起こるかを描いた「未来の年表」の著者が、コロナ終息後の我々がどの様に生きるべきかを提言した本です。新型コロナウイルスによって大打撃を受けた日本経済をどの様に復興させればのいいか…

「星系出雲の兵站3」林譲治(早川書房) 820円+税

「星系出雲の兵站」は、はるか昔に地球を離れて宇宙開拓に出て星間国家を樹立するまでになった人類が歴史上初めて地球人類以外の異星人に出会い、戦闘を繰り広げるという作品です。中でも特徴的なのは戦闘そのものよりも戦闘をするために必要な兵站の確保を…