とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2022-01-01から1年間の記事一覧

1時間でわかる西洋美術史 宮下規久朗 宝島社新書

内容 石器時代のラスコーの洞窟壁画からギリシャ美術といった古代の美術からポップアートやアクションペインティングといった現代アートまで、ヨーロッパで生まれた西洋美術の歴史をカラーで分かりやすく解説した本です。 古代美術 中世美術 ルネサンス バロ…

帝国の崩壊(下) 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか 鈴木董【編】 山川出版社

あらすじ 古代エジプト王国から大英帝国まで歴史上の14の超大国を挙げて繫栄から衰退そして崩壊するまでの過程を振り返り、なぜ滅びてしまったのかを考察する。 下巻ではビザンツ帝国や神聖ローマ帝国、大英帝国といったヨーロッパの帝国からモンゴル帝国、…

女人入眼(にょにんじゅげん) 永井紗耶子 中央公論新社

あらすじ 「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」 宮中での権力を掌握するために源頼朝と北条政子の長女の大姫を後鳥羽天皇に入内させよという主人・六条殿の命を受…

爆弾 呉勝浩 講談社

あらすじ 自動販売機の器物破損と酒屋の主人への暴行の容疑で逮捕され取り調べを受けていた中年男性が、自分は霊感があるのだと言って都内での無差別爆破テロを予言する。 爆破テロの動機や目的もわからず、爆弾の在り処は容疑者の男が出すクイズの中にちり…

帝国の崩壊(上)歴史上の超大国はなぜ滅びたのか 鈴木董【編】 山川出版社

あらすじ 軍事大国の財政破綻、改革の挫折、政治的緊張感の喪失…第一線の研究者が解く歴史上の14帝国の「崩壊」の道程。 上巻では古代エジプトに始まり、ヒッタイト、アッシリア、ローマ帝国など、古代に栄えた7つの帝国の概要と崩壊に至る過程をその専門家…

異邦人(いりびと) 原田マハ PHP文芸文庫

あらすじ 出産を控えた有吉美術館の副館長・菜穂は東日本大震災による原発事故で放射能汚染の脅威にさらされた東京を離れ、京都に長逗留しながら地元の名だたる名士や文化人と交流し、京都の魅力にどんどんのめりこんでいく。 そんな中、京都の老舗画廊に飾…

2022年6月に読んだ本まとめ

6月といえば例年は梅雨で雨が降り続き、休日は家にこもって読書をしていることが多いのですが、今年は史上最短の2週間という短さで梅雨が明けて僕が住む愛知県地方は連日の猛暑でますます家にこもって読書が進みました。 今月は、小説、教養本、まんがすべて…

大日本帝国の銀河2 林譲治 ハヤカワ文庫

あらすじ 地球から見てオリオン座の方向からやってきた地球外の存在であると主張するオリオン集団は1940年の時点では世界中のどの国も開発できない兵器を擁してイギリス、ドイツ、日本の戦闘機や戦艦を破壊して実力を示す一方、日本に対し大使館の設置を要求…

カインの傲慢 刑事犬養隼人  中山七里 角川文庫

あらすじ 都内の公園で臓器を抜き取られた少年の遺体が発見されるがなかなか身元が判明しない。 一方臓器を抜き取られた少年の遺体がその後も相次いで発見される。 捜査してみると彼らはみな貧困家庭で育った少年たちであることが判明する。 彼らの身にいっ…

人斬り以蔵 司馬遼太郎 新潮文庫

大村益次郎、岡田以蔵、後藤又兵衛、塙団右衛門など幕末に活躍した志士や戦国武将だけど、歴史ファン以外にはあまり知られていないような人物やエピソードを8編描いた短中編集です。 表題の「人斬り以蔵」は幕末の世を震撼させた暗殺者岡田以蔵の生涯を描い…

宇宙皇子 第3期妖夢編2 忍ぶ草を結んで 藤川桂介 カドカワノベルズ

あらすじ 平城京に都が移り、天平文化が花開いた一方で聖武天皇、孝謙天皇と代替わりするにつれて帝の現人神(あらひとがみ)としての力が衰えて国を治めることが容易ではなくなりつつあった。 そのため、聖武天皇は平城京に廬舎那仏を建立し、全国にも国分…

太陽は動かない 吉田修一 幻冬舎文庫

国家間の新しいテクノロジーや新エネルギーの技術といった次の時代の主導権をめぐる争いの裏で暗躍する秘密組織のエージェントたちを描くスパイ小説のような物語です。 心臓に爆弾を埋め込まれ、24時間ごとに組織に連絡を入れないと、裏切ったとみなされて爆…

なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか? 西剛志 アスコム

あらすじ うまくいく人といかない人の最大の違いは「コミュニケーション」にある。 「自分の脳と相手の脳が見せる世界が違うということをしっかりと認識している人」がコミュニケーションスキルが高いということ。 あなたが見ている世界は、あなただけに見え…

ゴーストハント 5 鮮血の迷宮 小野不由美 角川文庫

あらすじ 長野県諏訪地方の山中に明治時代からある古い洋館で次々に起こる謎の失踪事件の解決を依頼され、国内外の名だたる霊能者や研究者が招集された。 洋館の中を調査しているさなかにも館にいる人間が一人、また一人と姿を消していく。 謎の増改築を繰り…

護られなかった者たちへ 中山七里 宝島社文庫

あらすじ 東日本大震災から四年後、ようやく復興しつつある好景気に沸く仙台市で拘束したまま飢え苦しませ、餓死させるという残酷な他殺体が発見される。 その残酷な殺害方法から担当刑事の笘篠は怨恨の線で捜査する。 しかし被害者は人から恨まれるとは思え…

大人気中華ファンタジー小説シリーズの「後宮の烏」が完結

僕が大好きだった大人気の中華ファンタジー小説「後宮の烏」が7巻をもって完結してしまいました。 「後宮の烏」は2018年から続く、累計発行部数100万部を突破した、集英社オレンジ文庫から発行されている人気のシリーズです。 中国王朝を思わせる国の宮殿の…

硝子の塔の殺人 知念実希人 実業之日本社

2022年本屋大賞ノミネート作品です。 個人的にノミネート作品全作品読破を目指してきましたがようやく7作目です。 長野県の山奥の大富豪が建設した硝子館で次々に起こる密室殺人事件の謎にミステリーマニアにして男装の美人名探偵、碧月夜(あおいつきよ)が…

残月記 小田雅久仁 双葉社

4月6日に発表予定の2022年本屋大賞にノミネートされた作品です。 今年の本屋大賞ノミネート作品10作品を全部読破しようと個人的にキャンペーンを行っているのですが、やっと半分を超えて6作品目となりました。 目次とあらすじ そして月がふりかえる 月景石 …

赤と青とエスキース 青山美智子 PHP研究所

僕は読書が大好きで、年間200冊近く読むのですが、斜陽産業といわれる出版界、そして、本屋さんや作家さんの応援も兼ねて、書籍はなるべく図書館ではなく、本屋さんで購入するようにしています(さすがにすべてというわけにはいきませんが)。 毎年発表され…

六人の噓つきな大学生 浅倉秋成 角川書店

今年、2022年の本屋大賞ノミネート作品です。 作家さんや本屋さん、出版業界の応援も兼ねて、一昨年、昨年と2年続けて本屋大賞ノミネート作品はすべて読破しているので、今年も全作品を読破して自分なりのランキングと大賞を決めたいと思っています。 とはい…