とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「「関ヶ原」の決算書」山本博文(新潮新書)800円+税

戦国時代の戦にはどんなことにどのくらいのお金がかかったのか、軍の部隊編成や武器や食料の調達、どこまでが自己負担でどこからが大名の負担だったのかを具体例や数字を交えながら詳しく解説しています。豊臣秀吉の天下統一以前と以後で戦争の仕組みにどの…

小説を5冊購入

週に2回はいつも覗いている書店で小説を5冊衝動買いしてしまいました。まだ読んでいない積ん読本が山ほどあるのですが、どの作品も今が旬のものばかりで今買わないと平積みから撤去されて忘れてしまうと思ったのでついつい買ってしまいました。「雄気堂々」…

「この本を盗む者は」深緑野分(角川書店) 1500円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。書物の蒐集家の御倉嘉市がつくった巨大な書庫「御倉館」を所有管理する御倉家の一人娘の女子高生深冬は幼い頃に祖母から読書を強要されて本を嫌いになった。ある日、御倉館の蔵書が盗まれるとブック・カース(本の呪い)が…

映画「ファーストラヴ」を観賞

映画「ファーストラヴ」主演:北川景子、監督:堤幸彦を観てきました。「ファーストラヴ」は島本理生さん原作の小説で、第159回直木賞受賞作品です。タイトルだけ見ると恋愛小説なのかなと思ってしまいますが子供の性的虐待というとても重たいテーマを扱ったミ…

「ファーストラヴ」島本理生(文藝春秋) 1600円+税

第159回直木賞受賞作品です。実は2018年の11月にこの本を買って、すぐに読んだと読書アプリに記録が残っているし、本棚にきっちり収まっているのですが、とんと内容が思い出せず、今回映画化されたということで再読してみました。アナウンサー志望の女子大生…

「逆ソクラテス」伊坂幸太郎(集英社) 1400円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。小学生の子供たちを主人公にした5編の短編集です。嘘をついてはいけません、人を見た目で判断してはいけません、自分の価値観を人に押し付けてはいけません、といった大人でも犯す過ちをテーマに子供目線から見た物語で…

光文社文庫の「日向坂文庫2021冬の書店デート」フェア

よく行く書店で光文社文庫のキャンペーンを大々的にやっていました。その名も「日向坂文庫2021冬の書店デート」フェアです。日向坂(ひなたざか)とは現在人気急上昇中のアイドルグループ日向坂46の事です。もともと欅坂46(漢字けやき)の姉妹グループである、…

「犬がいた季節」伊吹有喜(双葉社) 1600円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。昭和から平成に代わる頃に三重県四日市市の、とある高校に保護された1匹の捨て犬と世話をする係りになった歴代の生徒たちをめぐる連作短編集です。1980年代後半から21世紀をむかえる直前の2000年までを5章に別けて阪神淡…

「お探し物は図書室まで」青山美智子(ポプラ社) 1600円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。ブックカバーのデザインを一目見て、ほんわかする内容の物語を予想したのですが、実際にその予感は的中し、とてもハートフルで心がポカポカし、読後感も清々しくてとても気持ちがいい作品でした✨この作品は全部で5章あっ…

「自転しながら公転する」山本文緒(新潮社)1800円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。500ページ近い大作で、平日の仕事の合間などに読んでたら読破するのに4日かかりました普段あまり恋愛小説は読まないのですが、本屋大賞ノミネート作品ということもあり、この不思議なタイトルにも惹かれて思わず手に取り…

2021年1月に読んだ小説

2021年1月は年明け早々新型コロナウイルス第3波の影響で僕が住む愛知県をはじめ隣の岐阜県、東京都や大阪府など11の都府県で再び緊急事態宣言が出されたり、日本海側で大雪になるほど寒い日が続いたこともあり、休日はどこにも出かけずに家でじっくり本を…

「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ(中央公論新社)1600円+税

2021年本屋大賞ノミネート作品です。児童虐待やDV、性的マイノリティーといった重たくてなかなか取りあげづらいテーマをあつかった作品です。52ヘルツのクジラとは世界で一番孤独だと言われているクジラ。その声は広大な海で確かに響いているのに、受け止め…