とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「よちよち文藝部」久世番子(角川春樹事務所)

たくさん本を読むようになって、近頃だんだん本そのものに対する興味が湧いてきてます。本はいつからあるのだろうとか、いつ、誰が、どんな小説を書いたのだろうとか、作品や作者の生まれた時代背景などいろんな事を知りたい。でも初心者なので、いきなり専…

「店長がバカすぎて」早見和真(角川春樹事務所)

書店に行くのが大好きです✨書店に行くだけでワクワクします休日には、買う買わないは別にして必ずといっていいほど書店に足を運んでいます。それにも関わらず、今まで書店員さんの仕事について思いを馳せた事はほとんどありませんでした。この小説を読んだこ…

「ゴジラ幻論」倉谷滋(工作舎)

シン・ゴジラの魅力は、「現実対虚構」だと思う。リアルな世界に突然謎の巨大生物が現れて都市を破壊する。その巨大生物を倒すために試行錯誤しながらも奮闘する日本政府や自衛隊の姿。そこにはメーサー砲やスーパーXのような空想の武器も登場せず、現実の兵器…

「流浪の月」凪良ゆう(東京創元社)

人間ってこんなにわかりあえないものなのか。 犯罪被害者に対する好奇な目。優しさの中にちょっとだけ混じる悪意。伝わらない事件の真実。人は自分の都合のいいように解釈してしまう。そんな怖さが伝わってきて、久しぶりに小説を読んでいてつらくなりました…

「奇書の世界史」三崎律日(KADOKAWA)

普段から読書に親しんでいながら本そのものについてあまり知らないなぁとふと思ったので、本の歴史に関する本をいくつか買ってみたんです。この本はその一つなんですが、こんな本があるのか❗と改めて本の面白さを認識しました。 世界史や本の歴史に関心があ…

「人生を狂わす名著50」三宅香帆(ライツ社)

あなたの人生を狂わせた1冊は何ですか?読書をしていると、時々、その後の人生に大きな影響を与えるような本に出会うことがあります。自分も昔、マンガ「タッチ」を読んで野球部の入部したり、藤川圭介の「宇宙皇子」を読んで古代史に興味をもって歴史学を勉強…

「本の読み方」平野啓一郎(PHP文庫)

スロー・リーディングで1冊の本を味わい尽くそう。 とことん読書を楽しむ。 その為の具体的な方法を基礎編、テクニック編、実践編の3部構成で、「チネマの終わりに」の作者、平野啓一郎が解説した本です。速読術を、ここまで言うか?と思うほど痛烈に批判し、…

「熱源」川越宗一(文藝春秋)

第162回直木賞受賞作品、2020年本屋大賞ノミネート作品です。弱肉強食の帝国主義の時代にロシアと日本という2つの大国に飲み込まれつつあるポーランド、アイヌの人々の現実と抵抗と誇りの物語。 アイヌやポーランドの人々が大国から強いられた過酷な歴史が…

「medium[メディウム] 霊媒探偵 城塚翡翠」相沢沙呼(講談社)

最終章で衝撃の展開❗ダブルで騙されてました‼️2020年「このミステリーがすごい❗」「本格ミステリ・ベスト10」で1位。 2020年本屋大賞ノミネート作品です。霊媒探偵というタイトルを見て、はじめは正直胡散臭いという印象でした。 霊視で事件を解決するなんて…

1月に読んだ小説ランキングベスト3

2020年も早くも1ヶ月が過ぎました。 先月は、新年を迎えた意気込みもあって、割りとたくさん本を読めまして、全部で14冊。 そのうち小説は7冊です。読んだ順番に並べると1,「一分間だけ」原田マハ(宝島社文庫) 2,「キネマの神様」原田マハ(文春文庫) 3,「…

「ライオンのおやつ」小川糸(ポプラ社)

死ぬ前にもう一度食べたい思い出のおやつは何ですか?読んでいて心がぽかぽかしてきて、読了後は清々しい気分に浸れる作品でした。 癌におかされ余命宣告を受けた、主人公で33歳の女性、海野雫が人生の終焉を迎える場所としてやって来た瀬戸内に浮かぶレモン…