とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

1月に読んだ小説ランキングベスト3

2020年も早くも1ヶ月が過ぎました。
先月は、新年を迎えた意気込みもあって、割りとたくさん本を読めまして、全部で14冊。
そのうち小説は7冊です。

読んだ順番に並べると

1,「一分間だけ」原田マハ(宝島社文庫)
2,「キネマの神様」原田マハ(文春文庫)
3,「三体」劉慈欣(早川書房)
4,「うそつき光秀」赤堀さとる(講談社)
5,「首」北野武(角川書店)
6,「戦の国」冲方丁(講談社)
7,「線は、僕を描く」砥上裕將(講談社)

先月は大河ドラマ麒麟がくる」の放送が開始されたこともあって、明智光秀本能寺の変を扱った小説を3冊連続で読みましたが、明智光秀は前半生がよくわからない上に本能寺の変を起こした動機も謎なので、小説では作者の解釈や個性が出て、同じ人物を扱っているのに全く違うものになるのが面白かったです。

また、原田マハの作品を2冊連続で読みましたが、両方とも扱っているテーマが全然違うのに読むうちにどんどんはまって先へ先へと進みたくなりました🎵
原田マハの作品は今までトータルで5作品読んだけど、どれも面白くてハズレがないですね。

それでは、個人的に先月読んでみて良かった小説ベスト3を発表したいと思います❗

1位「キネマの神様」原田マハ(文春文庫)f:id:kurakkaa:20200203124655j:plain

大きな建設会社の社内で初めて課長まで出世した女性が誹謗中傷が原因で退社し、失意の中で映画とギャンブルが生き甲斐の破天荒な父に振り回されながらも、大好きな映画のライターとなって立ち直って行く物語です。
ギャンブル依存症の父が映画を通じて周りの人たちに支えられ、やがては海外の大物と奇跡の出会いを果たして友情を育んで依存症を脱して行く姿に感動しました❗

2位「一分間だけ」原田マハ(宝島社文庫)f:id:kurakkaa:20200203124723j:plain

仕事が生き甲斐の女性編集者の主人公が、癌にかかって余命幾ばくもない愛犬の世話と自分の仕事との両立に悩みながらも同僚や愛犬の看病を通じて出会った人達に支えられ人間として成長していく物語です。
途中から涙が止まらず、とても外では読むことが出来ませんでした。

3位「戦の国」冲方丁(講談社)f:id:kurakkaa:20200203124753j:plain

天才ゆえに周りから理解してもらえず、孤独感を感じている6人の武将の短編集です。
6人の中には小早川秀秋豊臣秀頼といった今では凡将のイメージが強い武将が、実は周囲から理解してもらえず、自分を守るために凡庸に振る舞っているという設定が新鮮で良かったです。
また、織田信長上杉謙信は戦場で出会った敵の大将が自分と同類の天才であり、理解者だと知った時の歓喜と悲哀が描かれていて良かったです。

以上が個人的1月のベスト3です。
他の小説もどれも面白くて甲乙つけがたかったです。
2月は2020年本屋大賞ノミネート作品を中心に読んでいこうと思っています。
素晴らしい作品に出会えるといいな🎵