とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2020-01-01から1年間の記事一覧

「ゴーストハント2 人形の檻」小野不由美(角川文庫) 760円+税

大ヒット中華ファンタジー「十二国記」の作者で「残穢」や「営繕かるかや怪異譚」などのホラー小説も手掛ける小野不由美さんの原点とも言える作品ゴーストハントシリーズ第2作目です。戦前に建てられた古い洋館で起こるポルターガイスト現象の謎にに霊能者た…

「環境問題の嘘 令和版」池田清彦(MdN新書) 891円

フジテレビで放送している「ほんまでっかTV」に出演している生物学者の池田清彦先生が環境問題をぶった斬るちょっと過激な本です。人間の経済活動によって二酸化炭素が増加し、地球が温暖化しているというのはまやかしであって、CO2削減によって儲かる人々が…

映画「ラプラスの魔女」を観賞

映画「ラプラスの魔女」は東野圭吾さんの小説が原作で2018年5月に上映されました。メガフォンをとったのは映画についてあまり知識のない僕でも名前を知っている程有名な三池崇史監督です。僕は三池崇史監督作品では今までに「藁の盾」と「悪の教典」という作…

「烏は主を選ばない」阿部智里(文春文庫) 720円+税

「八咫烏」の一族が住み、金烏と呼ばれる帝が世を治める「山内」という世界で繰り広げられる後継者争いを描いた、平安時代を彷彿とさせる和風ファンタジー八咫烏シリーズの2作目です。地方豪族の次男坊にすぎず、その無能ぶりからぼんくらとあだ名される雪哉…

「想い雲 みをつくし料理帖」高田郁(ハルキ文庫)

大阪の水害によって両親を失くした少女が江戸で一流の料理人を目指し多くの困難や壁にぶつかりながらも、大切な人たちに助けられ支えられながら成長していく感動の人情物語です。「想い雲」は、みをつくし料理帖シリーズ3作目です。今回も1作目、2作目同様…

映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観賞

東野圭吾の小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(角川文庫)を読んだら映画も観たくなったので、さっそく近所のGEOに行ってDVDを借りてきて観賞しました。映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は廣木隆一監督作品で、2017年9月23日から公開されました。主演はHey!Say!JUMMPの…

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾(角川文庫) 680円+税

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は2012年に発売された日本を代表する作家の一人である東野圭吾さんが描いた感涙のファンタジー小説です。ある屋敷に忍び込んで強盗をはたらいた3人の若者が逃走中に逃げ込んだ、昔は雑貨屋だったという古い空き店舗で体験する不思議な…

岐阜かがみはら航空宇宙博物館の「おかえり❗はやぶさ2」展

僕の子供の頃は宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、機動戦士ガンダムといった宇宙を舞台にしたアニメが大きなブームで、僕と同世代の少年たちは宇宙船や戦闘機、ロボットなどのメカに憧れを持っていました。岐阜かがみはら航空宇宙博物館はそんなかつての少年たち…

「暴虎の牙」柚月裕子(角川書店) 1800円+税

昭和50年代後半の広島県を舞台に、愚連隊と暴力団の抗争を描く「孤狼の血」シリーズの完結編です。第1作の「孤狼の血」と第2作の「凶犬の眼」は昭和の終わりから平成にかけての広島県を舞台にした暴力団同士の抗争を暴力団係のベテラン刑事と新米刑事のコン…

「星の子」今村夏子(朝日文庫) 620円+税

新興宗教にのめり込む両親と受験や恋、友達との関係に悩む普通の中学生ちひろが、親戚や近所など周囲との軋轢にあいながら強く生きていく物語です。新興宗教が絡んでくる作品は今までにも読んだことがあって、角田光代の「八日目の蝉」とか、中村文則の「教…

「生き物の死にざま はかない命の物語」稲垣栄洋(草思社) 1400円+税

子供の頃は昆虫をはじめいろんな生き物に興味があって、野性動物のドキュメンタリー番組や図鑑などを日がな一日眺めていました。大きくなるにつれて生き物に対する関心は薄れていき、興味の対象は他のものに移っていきましたが、今でも時々思い出したように…

GO TO読書をやって欲しい

全国での新型コロナウイルス新規感染者が2000人を超える日が出てきて、日に日に重症患者や死者の数も増えてきています。それでも国はGo Toキャンペーンを止めようとせず、中途半端に小出しで自粛や規制の処置を行っています。昨日も菅総理と小池東京都知事が…

2020年11月に読んだ本

2020年11月30日。11月も今日で終わり。今年も残るは12月の1ヶ月のみ。去年の今頃はまさか新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるって高校野球が中止になり東京オリンピックまで延期になるとは夢にも思っていませんでした。こんなことは昭和の激動の時代を…

「ゴーストハント1 旧校舎怪談」小野不由美(角川文庫) 720円+税

小野不由美さんの作品と言えば壮大なスケールの中華ファンタジー「十二国記」や、ヒタヒタと静かな恐怖が襲ってくる「残穢」、怪異と丁度良い距離感で折り合いをつけて共存しようという「営繕かるかや怪異譚」といったいい意味で予想を裏切ってくる作品が大…

「花散らしの雨 みをつくし料理帖」高田郁(ハルキ文庫) 571円+税

大坂の洪水で両親を亡くし江戸に出てきた少女が温かい江戸の人々に支えられながら困難に立ち向かい料理人として成長していく感動の時代小説の第2巻です。一生懸命考え工夫した料理をライバルの一流料理屋に真似されたり、大切な幼なじみが大怪我したり、大恩…

「星系出雲の兵站2」林譲治(ハヤカワ文庫) 860円+税

団塊ジュニア世代の僕たちが子供の頃に夢中になったSFアニメと言えば、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム、超時空要塞マクロスなど、大宇宙を舞台に巨大な戦艦やロボットなどのメカ同士が戦うものでした。この「星系出雲の兵站」はまさにその流れを汲むもの…

晩秋の清洲城

2020年11月21日土曜日。本日の愛知県の天気は快晴☀️天気はとてもいいのですが20℃を超えた昨日までとは違って今日の予想最高気温は18℃で、北西(?)の方から強い風が吹いてきていて少し肌寒いです。原付に乗るときも昨日までは薄い長袖のパーカーを羽織った程…

「ハグとナガラ」原田マハ(文春文庫) 570円+税

僕は現在49歳で独身、独り暮らしで愛知県在住。両親は健在ですが、実家の石川県に住んでいて離ればなれで暮らしています。この物語の主人公のハグも作品の中で30代から50代独身、独り暮らしで東京在住。実家の姫路に母親が独りで住んでいます。こちらは女性…

晩秋の小牧山

2020年11月18日水曜日。今日の愛知県一宮市も天気は快晴☀️今日の気温は6日連続の20℃超えだそうです。昼過ぎに外に出てみると少しムシムシと湿度を感じる暑さです。Tシャツ一枚の上にパーカーを着ただけの格好で原付で走っていてもちょうどよい涼しさを感じる…

「キケン 成南電気工科大学機械制御研究部」有川浩(角川文庫)600円+税

有川浩さんの作品は「植物物語」「阪急電車」「旅猫リポート」など幾つか読んできました。爽やかな青春ストーリーが多くて、読後の爽快感がたまらないという作品が多い印象です。この作品は理系男子の大学生達が部活で繰り広げるハチャメチャな青春ストーリ…

名城公園は紅葉が見頃🍁

2020年11月14日土曜日。天気は快晴。名古屋市の日中の最高気温の予想は21℃です。冬のコートでは暑いくらいのいい天気で、そよ風が気持ちのいい1日でした❗今日の愛知県の新型コロナウイルスの感染者は152人で5日連続の100人超えだということです。そんな中、…

「日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る」播田安弘(ブルーバックス) 1000円+税

エンジニアの著者が物理や数学の観点から歴史を見る、歴史好きには大変興味深い内容の本です。1回目の蒙古襲来である文永の役で、鎌倉武士たちを圧倒的に打ち負かしたはずのモンゴル軍はなぜ進撃せずに撤退したのか。明智光秀を討つために羽柴秀吉が行った…

八咫烏シリーズ1「烏に単は似合わない」阿倍智里(文春文庫) 720円+税

大ヒットしたファンタジー小説のシリーズなので以前から気になっていました。今までも「十二国記」「後宮の烏」といった中華ファンタジーは読んでいたのですが、日本の平安時代の宮廷をモデルにしたファンタジー小説は読んだことがなくて、全体的にも珍しい…

「ラプラスの魔女」東野圭吾(角川文庫) 760円+税

東野圭吾さんの作品はガリレオシリーズをはじめ今までもたくさん読んできたのですが、失敗する事が全然無いので、誰かにお薦めの本は有るかと聞かれた時にはいつも東野圭吾さんの作品を読むようにと言っています。それほど東野圭吾作品は面白くて魅力的なの…

「スキマワラシ」恩田陸(集英社) 1800円+税

買ってから二ヶ月ほど積ん読していましたが、真夏の青空の下にポツンと佇む少女の表紙に惹かれてつい衝動買いした本です。460ページを超える大作で、ずっしりととても重い本ですが、いざ読み始めるととても読みやすくて休日一日で読み終えることが出来ました…

「始まりの木」夏川草介(小学館) 1600円+税

もう10年以上前ですが、夏川草介さんの「神様のカルテ」を読んで共感したのを覚えています。もう細かいことは忘れましたが、夏目漱石を愛読する主人公の医師が患者の死に立ち会ったり過酷な労働環境に悩みながらもプロのカメラマンである妻と共に成長してい…

2020年11月に読む本

2020年10月31日土曜日天気は晴れ☀️今年はコロナウイルスの影響で自粛ムードではありますがハロウィンということもあって街にはハロウィンを意識したメイクをした人もちらほら見かけられました。そんな中、名古屋駅ビルのタカシマヤ8階にある大型書店の三省堂…

映画「みをつくし料理帖」を観賞

2020年10月21日水曜日、天気は晴れ☀️アニメ映画「鬼滅の刃」が空前の大ヒットをして平日の最終時間にもかかわらず、映画館のロビーが混雑しているなか一人で「みをつくし料理帖」を観賞してきました。普段あまり映画館で映画を観ることはなくて、この日も約…

「面白くて眠れなくなる恐竜」平山廉(PHP)

僕は子供の頃ウルトラマンの怪獣やゴジラが大好きでした。怪獣消ゴムは500個以上持っていて、友達の怪獣消ゴムと相撲対決などして遊んでいました。その流れで恐竜にも興味を持ち、親に恐竜図鑑を買ってもらってよく読んでいたのを覚えています。しかし、40年…

「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ~扉子と空白の時~」三上延(メディアワークス文庫)

「ビブリア古書堂の事件手帖」は僕が大好きなシリーズです。シリーズ開始の第1巻から全部購入して読んでいます2012年に文庫書き下ろしの作品としては初めて本屋大賞にノミネートされ、その後ドラマや映画にもなりました。ビブリア古書堂の若くて美しい店主…