団塊ジュニア世代の僕たちが子供の頃に夢中になったSFアニメと言えば、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム、超時空要塞マクロスなど、大宇宙を舞台に巨大な戦艦やロボットなどのメカ同士が戦うものでした。
この「星系出雲の兵站」はまさにその流れを汲むもので、宇宙に移民した地球人類の子孫たちが初めて異星人と遭遇し大宇宙を舞台に戦いを繰り広げるというものです。
シリーズ小説なのでまだ2巻までしか読んでいない僕には全貌はわかりませんが、マクロスや銀河英雄伝説のような壮大なストーリーを予感させます🎵
この2巻のあらすじは、1巻で初めて異星人ガイナスと戦闘になったことで、星間国家間での政治や軍事の主導権争いや主権をかけた軋轢が起こり、駆け引きや陰謀が繰り広げられるというものです。
ただ宇宙人と人類が戦って勝利するというような勧善懲悪的な単純なものではなく、正義も悪もなく、政治や軍事、経済や産業といった国家間の力関係が複雑に絡み合う大人も楽しめる内容です。
とはいえ登場人物が多く、名前で性別がどちらなのか判りにくい人が複数いたり、軍の組織や編成、階級など馴染みのない用語も多くて読みにくいと感じる部分もありました。
そういったところがあるにせよ、子供の頃にヤマトやガンダムに夢中になった人には楽しめる小説だと思います。
3巻も既に買ってあるので是非読みたいと思います。