とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「本のれきし5000年」辻村益朗(福音館書店)

いつも読んでいる本の歴史について子供にも解りやすく書かれた児童書です。 児童書なので絵本のようになっていて40ページしかありませんが大人でも十分楽しめる内容になっています。前半は、古代エジプト文明のパピルス紙で書かれた本やメソポタミア文明の粘…

「線は、僕を描く」砥上裕將(講談社)

高校生の時に、交通事故で突然両親を失ったショックによる喪失感で心を閉ざしてしまった主人公の大学生青山霜介が水墨画と出会い、そこで出会った人達に支えられ励まされながら才能を開花させて成長していく物語です。こんな人にお薦めです1,水墨画に関心…

「戦の国」冲方丁(講談社)

織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼という6人の武将の生き様を年代順にリレー形式で繋ぐ短編集です。 天才であるが故に他人から理解されず、孤独感に苛まれる彼ら。第1章 織田信長対今川義元自分のように物事の急所が瞬時に見え…

「ポンコツ武将列伝」長谷川ヨシテル(柏書房)

有名、無名の武将たちのトホホでポンコツな様々なエピソードをユーモラスな文章で解りやすく紹介。著者は歴史番組でスーツを着て鎧兜をかぶった姿が印象的な、歴史くんこと長谷川ヨシテルさん。会話のネタや雑学、人生の教訓としても使える良書です戦に弱い…

「首」北野武(角川書店)

北野武が描く初の長編歴史小説。 全員悪人、曲者ばかりの本能寺の変です。天下をほぼ手中にした織田信長は、長男の信忠に家督を譲るにあたって明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康がいずれ必ず織田家にとって変わろうとするであろうと考え、三人の抹殺を計画する。…

「うそつき光秀」赤堀さとる(講談社)

ラノベ、アニメ界の巨匠あかほりさとるが描く新しい明智光秀です。親に捨てられ天涯孤独な孤児として育った十兵衛は、不本意ながら戦場で死体から金目の物を剥ぎ取って銭に換えてその日暮らしの生活をおくっていた。やがて、この世の身分制度の不合理さを嘆…