有名、無名の武将たちのトホホでポンコツな様々なエピソードをユーモラスな文章で解りやすく紹介。
著者は歴史番組でスーツを着て鎧兜をかぶった姿が印象的な、歴史くんこと長谷川ヨシテルさん。
会話のネタや雑学、人生の教訓としても使える良書です🎵
戦に弱いとか逃げたとか武将ならではのポンコツだけでなく、酒、セクハラ、パワハラで失敗した武将の話など自分の会社の上司や同僚にも有りそうなエピソードが満載で、戦国武将のような歴史上の人物が身近に感じられます。
また、九度も敵に城を奪われるなど致命的に戦が弱いにも関わらず、なぜか家臣や領民に慕われた小田氏治や、戦国の覇者織田信長の弟でありながら本能寺の変で一人逃亡して生き残り、その後は茶道で才能を発揮した織田有楽斎など戦以外の道で評価された武将のエピソードも紹介。
本屋には自己啓発や成功哲学の本がズラッと並びベストセラーになるなど、勝つために、成功するために頑張ることが当たり前のような雰囲気の現代社会ですが、小田氏治や織田有楽斎、織田信雄などのエピソードは勝利を追及する事以外の別の生き方もあるということを示唆してくれている。そう感じました。