とっく~ブログ 

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「ハグとナガラ」原田マハ(文春文庫) 570円+税

僕は現在49歳で独身、独り暮らしで愛知県在住。両親は健在ですが、実家の石川県に住んでいて離ればなれで暮らしています。

この物語の主人公のハグも作品の中で30代から50代独身、独り暮らしで東京在住。実家の姫路に母親が独りで住んでいます。こちらは女性ですが、一緒に旅行する親友がいることなど共通点が多く、とても共感できる物語でした。

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この作品は大学の親友同士のハグとナガラが、仕事や離れて暮らす母親の介護の事で悩みながらも日本各地を旅行してお互いに支えあいながら人生を前向きに生きていく連作短編の物語です。

30代から50代という一番働き盛りの年齢で結婚や仕事、認知症になった親の面倒をどうするかといった大きな問題と、同年代の自分はどう向き合うのか、これから自分にも近い将来降りかかってくるかもしれない問題にどう対処すればいいのか。

何が正解なのか、そもそも正解なんてあるのか悩みます。こんな時に同じ想いをわかち合って一緒に旅に出られる親友がいるということは本当に有難い事なんだと気付かされました。

今年はコロナ禍で行けませんでしたが、僕にも20代の頃からほぼ毎年旅行に行っている親友がいます。

中学時代からの付き合いで49歳になった今でもお互い独身で彼は地元の石川県で母親と二人で住んでいます。

こういったところもハグとナガラに似ていて、とても他人とは思えませんでした✨

二人で旅行に行くきっかけとなったナガラがハグに送ったメール「いつでもいい、どこでもいい。一緒にいこう。旅に出よう。人生を、もっと足掻こう」この言葉が自分のこれからの人生も前向きに生きていける力になりそうです。

コロナ禍が去ったらまた親友と旅がしたい。そのときは仕事や親の事などもっと深い話もしたいなと思いました。

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