累計88万部を突破した、人口減少社会の日本の未来でどんなことが起こるかを描いた「未来の年表」の著者が、コロナ終息後の我々がどの様に生きるべきかを提言した本です。
新型コロナウイルスによって大打撃を受けた日本経済をどの様に復興させればのいいか、これから日本に確実にやってくる人口減少社会という現実を踏まえなければ失敗すると著者は言います。
21世紀の日本は過去に誰も経験したことのない急速な社会の縮小を目の当たりにするといいます。
女性の過半数が50歳以上となり子供を生める女性が少なくなり、若者が減って全ての業種で人手不足が深刻化します。
そのためにお金はあるのにモノが手に入らなかったり行政サービスが滞るといった事態が起こります。
また、高齢者が激増して死亡者数が増え、空き家が増えたり火葬場が不足したりします。
2050年頃には会社も自治体も存続の危機に陥る事が予想される時代に我々はどう生きるか、今からどの様に準備すれば良いのかを提言しています。
最もよくないのはこの人口減少という問題に対し無関心でいること。
どんな環境でも、発想の切り替えと才覚次第でチャンスに転じ得ると著者は言います。
そのチャンスを掴むために我々が今から準備しておくべき事を巻末に「人口減少日本ですべき7つの方策」として掲載してあります。
これはなるほどと思えるのでぜひ実行したいと思いました。
これまでのやり方が通用しなくなる新しい時代ですが、時代を正しく読み、努力の方向さえ間違わなければ、どんな荒波が来ようとも必ずや成功を手にすることが出来るでしょう。
コロナ禍の中で2021年を迎えましたが、新年にあたってこれから先の未来がどの様になるのか常に関心をもっていこうと思いました。