とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

真・群青戦記2 (原作)笠原真樹 (作画)アジチカ 集英社

突然、天正6年(1578)の戦国時代にタイムスリップし、そこが真田領内であったために敵の一夜城と勘違いした真田軍に攻め込まれてしまったU市拘置所は殺戮の修羅場と化してしまう。

真・群青戦記 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

大混乱の中ついに解放されてしまった凶悪犯たちが真田軍に襲い掛かる。

 

凶悪犯VS真田軍、その結末は?

 

この漫画で僕が魅かれるところは、現代の凶悪犯と戦国武将たちが戦ったらどうなるかといった単純なシミュレーションではなく、真田軍にも凶悪犯たちにもしっかりとしたバックボーンがあって戦う理由がしっかりとあるところです。

 

まだ序盤なのですべてが明らかになっているわけではありませんが、凶悪犯たちは、何の躊躇もなく人を殺していますが、ただ殺戮が好きなイカれた連中ばかりというわけではなく、大切な家族を殺された復讐のために殺人を犯した者や、任侠道を貫いて人を殺したヤクザといった、彼らなりの論理で罪を犯した者もいます。

 

また、頭脳明晰で論理的に、明確な目的をもって計画的に行動する凶悪犯もいて、彼ら同士も一枚岩ではなく、今後どうなっていくのか気になります。

 

一方真田軍のほうも1巻で負傷して拘置所の医務室に担ぎ込まれた真田信之と、彼に付き添っている弁丸(真田幸村)が、敵に捕らえられていると勘違いしていて、主君を助けるための忠義の行動として殺戮をしています。

 

この両者の間で、人を救いたくて山岳救助隊を志している大学生の主人公、日高ミチロウは、思い悩みます。

 

なぜだ、なぜお前らはそんなに命を軽々しく扱える?

 

全然…わからなくなってきた… 命ってなんだ?

 

日高ミチロウはどんな答えを導き出すのか、この先どのような展開が待っているのか、ますます目が離せなくなってきました。続巻が楽しみです。