2024年に大きな話題となりメディアにも取り上げられた本です。
近代以降の労働と読書の歴史に触れつつ、なぜ労働と読書は両立しないのかを考察しています。
SNSの情報は自分の欲しいものだけをチョイスし、読書には余計な情報(ノイズ)がはいる。
現代ではこのノイズをできるだけ除去しようとしているが、読書することによって周辺の知識をも入れることで多角的なものの見方ができるようになると僕は思います。
歴史などは特にそういう視点が大事だと思っていて、勝者の視点からの歴史だけを観ていてはダメで、敗者の側からの視点に立った歴史を知ることで深く物事を理解できるようになると思います。
とはいえ、この本で著者が一番言いたいことはそういうことではなく、全身全霊を込めて仕事に取り組むのではなく、本が読める時間が取れるくらい余裕をもって半身社会を生きようということのようですが、僕は上記のようなことを感じた次第です。
何はともあれ読書して余計な知識(ノイズ)を得ることは知的好奇心を刺激して楽しい!
