もともと怖い都市伝説には大いに興味があるのですが、この本はタイトルからしてヨーロッパ各国に伝わる歴史や風習から生まれてきたものを扱っているようだったので、知的好奇心も満たしてくれそうだと思い購入しました。
また、読書の利点の一つはなかなか行けない外国を旅している気分にしてくれることだと思うのですが、大手を振って海外旅行に行けないこのご時世に都市伝説というテーマでヨーロッパの国々を旅している気分にもなれそうだと思いました。
内容
呪い、怪奇現象、事件、歴史の闇、伝承の五つのテーマに分けてヨーロッパの各国に伝わる都市伝説を紹介しています。
ポルターガイスト、ドッペルゲンガー、切り裂きジャックといった聞いたことがあるもの、自殺を誘発する曲、火事を招く絵、呪いの人形といった日本にもありそうな身の毛もよだつ怖い都市伝説も紹介されています。
また、怪僧ラスプーチン、ルートヴィヒ2世といった実在した歴史上の人物にまつわる不思議なエピソードといった知的好奇心をくすぐる話など、全部で13話を収録しています。
感想
歴史の長いヨーロッパには日本のようにたくさんの都市伝説があることを知りました。
特に歴史や伝統に基づいた都市伝説はその背景など知的好奇心も刺激するので大変興味深いです。
また、現代の大富豪イーロン・マスクが経営する会社「テスラ」の社名がセルビア出身の発明家の名前が由来であることや、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルがドイツにあるお城であることなど、もしかしたら常識かもしれないけど恥ずかしながら初めて知りました。
新書にはこういう読みやすくて知的好奇心をくすぐる本がたくさんあるのでこれからもどんどん読んでいきたいと思います。