帆船の「日本丸」(2570t)と「海王丸」(2556t)が11月4日から9日まで名古屋港ガーデンふ頭に停泊していると聞き、内陸部で生活していてしばらく海も見ていないし、帆船も一度見てみたいと思ったので行ってきました。
地下鉄を乗り継いで、愛知県に転勤してきて9年目で初めて名古屋港を訪れました。
ガーデンふ頭というだけあって庭園のような公園が整備されていたり、水族館や港を展望できるビル、それに「南極観測船ふじ」も展示されていて、一日中楽しめるところでした。
コンクリート岸壁に二隻の帆船が停泊しているだけの光景を想像していたので、こんなに充実した施設があるところだとは知らず、下調べもせずに来たことを後悔しました。
普段はお城とか古戦場とか史跡巡りばかりしていて新しいところにはほとんど行ったことがない弊害が出ました。
しかしまあ、カップルやファミリーが楽しめても、それほど海や船に興味があるわけでもないアラフィフ独身、彼女なしのおっさんが一人で来ても虚しいだけかもしれませんが。
さて、二隻の帆船ですが、生で見るとそれほど大きいという印象はありませんが、さすが、それぞれ「太平洋の白鳥」とか「海の貴婦人」などと呼ばれているだけあって優美で品のある姿でした。
二隻同時に名古屋港に寄港するのは4年ぶりということですが、毎年どちらかが寄港しているとは知りませんでした。
今回は名古屋港管理組合の設立70周年を記念しての同時寄港だということです。
この「日本丸」と「海王丸」は二代目ですが、設計から建造まですべて国内で行われた純国産の姉妹船ということです。
初代はどちらも重要文化財に指定されて、「日本丸」は横浜に、「海王丸」は富山に常時停泊されています。
僕は地元が石川県なので、「初代海王丸」は、お隣富山県にドライブで何度か見に行ったことがあります。
「日本丸」は一般の人が立ち入ることができる岸壁に停泊していて写真をパシャパシャ撮ることができたのですが、「海王丸」のほうは、一般の人が立ち入ることができないエリアの岸壁に停泊していて遠くから眺めることしかできませんでした。
帆を張っているところも見たいと思いましたが停泊中は無理なのでしょう。
それでも十分美しいと感じました。
夜はイルミネーションがともされてそれも美しいのでしょうが、残念ながら雨がぽつぽつ降ってきて傘も持っていなかったので滞在時間数十分で写真だけ撮って名古屋港を後にしました。
南極観測船ふじは中も見学できるようだし、名古屋港水族館も一度は来てみたいと思うので、今度は下調べをしっかりしてゆっくり訪れたいと思います。