長年連れ添った妻が癌に犯され、5年生存確率ゼロと告げられた作家である夫が、1日1話ずつのショートショートストーリーを綴った物語です。
高校時代に知り合って結婚し、戦後の激動の時代を共に生きてきた妻のために書いたその想いはどんなものだったのか、エピソードとショートストーリーを交互に連ねて語られています。
そうやって遂に奥さまが亡くなった次の日に書かれた最後の話は読んだ後涙が込み上げてきました。
原稿用紙3枚分の短い話とはいえ、1778日間毎日欠かさずに書き続け奥さまに読んでもらったのは凄いことで、それだけでも感動しました。
また、ショートショートストーリーというジャンルがあることも初めて知りました。