とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

「読書する人だけがたどり着ける場所」齋藤孝(SB新書)読了。

テレビでもお馴染みの有名な、教育学者で作家の齋藤孝氏による新書です。
「読書が人生の深みをつくる」との前提のもと、読書の効能を熱く語っています。


本離れ活字離れが叫ばれて久しいですがスマホが普及したことによって更に拍車がかかり、自分の周辺でも書店の閉店や売り場の縮小が多く見られます。
齋藤氏も前書きで読書時間ゼロの学生が過半数を超えたというデータに触れて嘆いています。


齋藤氏は本の中で読書の効能として人生観、人間観を深め想像力を豊かにし人格を大きくすることが出来ると語っています。
その上でそれぞれの章で思考力、知識、人格、人生を深める読書のやり方を参考になる本を何冊か挙げながら提案しています。


自分は本を読んでいる方だと思うのですが、いまいち身に付いているという実感が持てず、深みのある人には程遠いと感じていたので大いに参考になりました。
特に3章の思考力を高める本の読み方で、作者のメッセージを読み取る「読解」は今の自分に足りないと思ったので勉強になりました。


それぞれの章で深みを身に付ける事が出来る本、特に多くの古典文学が紹介されているのでそれらの本も少しずつでも是非読んでみたいと思いました。f:id:kurakkaa:20190909134020j:plain