本屋に行くと、中公新書の古めかしい(個人的見解)デザインが好きで、いつも棚をウットリと眺めてしまうのですが、その中でも平積みされていたこの本のタイトルに興味を惹かれて買ってみました。
新書の中では280ページと少し厚手で、価格も900円と少し高めなので、途中で挫折したらどうしようかと一瞬躊躇しましたが、いざ読み始めるとそんな心配は全くの杞憂でした。
其々の文豪の生い立ちやエピソード、他の同時代の作家との繋がり、明治という時代の背景が解りやすく書かれていて、その文豪個人への興味が湧いて来て先が気になって意外と早く読み終わりました。
構成も言文一致の文章が誕生した話や新聞と掲載小説の関係等、近代文学が成立して発展していく過程が6つのテーマ別に二人ずつ計12人の人物に其々のテーマにしぼって語られていて理解しやすかったです。
明治時代の背景や雰囲気、文豪の生い立ちやエピソードを知った上で改めて作品を読めば頼朝深く感じることが出来ると思い近代文学作品をもっと読んでみたくなりました❗