荒子城跡から歩いて10分もかからないところに、立派な山門や多宝塔がある大きなお寺があります。これが前田利家ゆかりの寺で荒子観音寺です。
荒子観音寺は正式には浄海山圓龍院観音寺というそうです。
天平元年(729)泰澄が草創と伝わっているのこと。
泰澄と言えば加賀の国の霊峰白山を開山したとされる人物で、後に加賀百万石の礎を築く前田利家との奇妙な縁を感じます。
天平13年(741)泰澄の弟子の自性という人が堂宇を整えたそうです。
尾張四観音の一つで(他は甚目寺、龍泉寺、笠寺)多宝塔は天文五年(1536)に建てられた名古屋市では最古の建物で国の重要文化財に指定されています。
天文五年と言えば前田利家が誕生する直前であり、その頃から建っているこの多宝塔を利家も見ていたということ。
利家が見たものと同じものをこの目で見ているとは感動です❗😆
当時は前田家の菩提寺で天正四年(1576)に利家が本堂を再建し、甲冑も寄進したそうです。
江戸時代には円空という高僧が1200体を超える木彫りの仏像をこの寺に残し、山門には円空が彫ったという仁王像が2体設置されています。
名古屋市営地下鉄東山線高畑駅とあおなみ線荒子駅のどちらからも徒歩10分ほどの場所なのでとても行きやすいです🎵
駐車場もあるので車でも行けます🚗