僕には読書に関する一つの悩みがあります。
それは芥川賞受賞作品を読んでもちっとも面白いと思えないということ。
毎回買って読んでいるというわけではないのですが今まで読んできた作品もいまいち理解できないものが多かったです。
自分の理解力が足りないのか、僕の感覚と純文学の新人作家に贈られるという芥川賞受賞作品との相性が悪いのか。
この「首里の馬」も正直言って頭のなかにクエスチョンマークがつくような場面がたくさんあって、ラストも結局どういう事なんだろうという終わりかたでモヤモヤしました。
でも、文章は透明感があって読みやすく、ページ数も160ページもないので途中で止めたくなるような事もなくサクサク読めました。
自分としては、沖縄の悲劇の歴史を通じて、知らないことは危険なことであって、知ろうとすること、お互いを理解するための努力が必要だということが大事だと言いたいんだろうと自分なりに解釈しました。
そういう主張はおおいに共感出来ました。
世界の辺境にいる孤独な人たちに向けてリモートでクイズを出すというなぞの職業の正体とか、幻の宮古馬がどこから来て、なぜ主人公の未名子の家の庭に来たのかなどの答えも語られないまま物語は終わってしまい本当に不完全燃焼です。
しかし、こういう謎を自分なりにあれこれ想像してみるというのも一つの楽しみかたかもしれないと最近思うようになりました🎵
いろんなジャンルの文学作品を読んでみたいと思っているので、今後も純文学と言われる作品もどんどん読んでいきたいと思います。