「第三の時効」はF県警捜査一課強行犯係の超個性的な三人の班長と部下、その三人をうまくコントロールできずに悩む上司たちを主人公にした連作短篇集です。
2006年に発行され、2020年に31刷まで発行された警察小説の傑作です。
定価は720円+税です。
作者の横山秀夫さんは日本を代表するミステリー作家の一人と言っても過言ではないでしょう。
中年の渋い男を主人公にしたハードボイルドな作品は魅力的でどの作品も夢中になって読みました。
「半落ち」「64ロクヨン」「クライマーズハイ」などの作品が映像化され、今年2020年の本屋大賞では「ノースライト」が第二位になりました。
この「第三の時効」も2002年に第16回山本周五郎賞候補になりました。
この作品の一番の魅力は個性的な三人の班長はじめ、登場人物たちのキャラクターです。
過去の事件のトラウマで笑顔をなくした一班の朽木、元公安刑事で犯人検挙のためなら手段を選ばない「冷血」の異名をとる二班の楠見、天才的な直感力で数々の事件を解決した三班の村瀬。
それぞれの班はお互いをライバル視しているので仲が悪く、隣にいても口もきかないほどですが激しい競争心が事件の早期解決に繋がって検挙率はほぼ100%をほこっています。
しかし、その個性的な班長たちをうまくまとめられず苦悩する上司たちや、同じ班の中でさえ競争をして仲が悪い部下たちなど、とにかく登場人物たちが魅力的でそれだけでも十分読み応えがあります。
それに加えて各章の事件のなぞが秀逸で面白く、その真相を早く知りたくてどんどん読んでしまいました。
このF県警の刑事たちを主人公にした作品は続編も出ているようなのでそちらも是非読んでみたいと思います🎵