今年2021年の初めにNHKでドラマ化され放送された作品の原作漫画です。
ドラマのほうは観ていないのですが、書店に平積みされているのを見つけて惹かれるものがあったので購入して読んでみました。
あらすじ
クールでイケメンの倫理教師・高柳が高校の授業を通して生徒たちが抱える問題に寄り添い語り掛ける、一話完結の連作短編の物語。
3巻ではヤクザの兄が犯した薬物犯罪に巻き込まれた生徒、全く話さない生徒、リストカットする生徒などが登場し、高校教師・高柳が倫理学や哲学の偉人たちの言葉を通して生徒たちに語り掛け、それぞれの生徒たちがそこから何を見出していくかを見つめる。
感想
特に大きな悩みや問題を抱えることなく無難に高校時代を過ごした自分には、ここに登場してくる生徒たちが持つ深刻な悩みにはいまいちピンとこないが、あのころ興味もなくわかりにくいと感じていた倫理の授業がこの漫画を通して生徒たちの抱える問題といった実例を見ていくことによってとても身近に感じます。
主人公の教師・高柳は基本的にクールでちょっと冷たい印象の男ですが、いざとなると大声をあげて生徒を𠮟ったり、優しく微笑みかけたり、時にはひどく動揺して慌てふためいたりと人間的な感情もちゃんと持ち合わせています。
なぜこんなにクールなのか、彼の家族とかの背景がまだ謎に包まれているので、過去のことなども含めて気になります。
このまま生徒たちに語り掛けていく内容が淡々と続くのか、それとも何か大きな変化があり、ガラッと展開が変わるのか注目していきたいです。
どうやら連載は最近終了したようですがコミックはまだすべては出ていないようなのでこれからも読み続けていきたいと思います。