自分は戦国時代が大好きで、これまでも数々の城跡だったり古戦場なんかを訪れたりしていました。
でも、書店でたまたまこの本を見つけたときに戦国武将のお墓って何処にあるのかあまり考えたことが無かったなと思い、買って読んでみました。
読んでみて目から鱗が落ちました❗
古戦場や城跡は武将個人のものというよりは複数の人の想いが複雑に絡まっていて、個人と言うよりは公のものという感じがしますが、お墓はまさに故人を偲ぶものなので一人の武将の生涯を象徴するものなんですね🎵
まさにお墓にはドラマがあり、ロマンがありました。
この本では16人の戦国武将のお墓を紹介していますが、それぞれ個性があってとても興味深いです。
当時の同じ時代を生きた人々がその武将の事をどう思っていたのかということも推測できてこれまた面白いです。
織田信長は本能寺の変で死んだ時に死体は骨ひとつ見つからなかったと言われています。
しかし、豊臣秀吉に織田家が滅茶苦茶にされたせいか、織田信長のゆかりの者としてのプライドか、生き残った親族が各地で信長のお墓をつくったりして、全国に17ヶ所もあるそうです。
対する信長を滅ぼした明智光秀は身内もほとんどが死に絶えてしまいましたが、治めた領地で善政を行っていたので領民から慕われていて名もなき民衆たちによって全国各地に墓が存在するそうです。
他にも天下人としての豊臣秀吉や徳川家康の墓をめぐるエピソードや、生存伝説がある島左近や真田信繁の墓があちこちにある話など、とても面白くて興味深いです。
後半には紹介した武将の墓のリストも載っているので、このリストを見て武将のお墓巡りをするのもいいと思います✨
戦国武将のお墓のあり方で、その武将の生きざまが見えてくるというのは本当に目から鱗でした。
またひとつ戦国時代の見方が増えました🎵