この本は12人の戦国武将にスポットを当てて、その意外な一面を紹介してくれるユニークな本です。
豊臣秀吉、徳川家康、織田信長、伊達政宗、真田幸村、上杉謙信、武田信玄、毛利元就、斎藤道三、松永久秀、前田慶次、黒田如水。
歴史に名を残した凄い武将たちですが、我々現代人と同じなんだなと感じる人間臭いエピソードが満載です。
第一章 豊臣秀吉
秀吉は貧しい百姓出身というのは有名な説ですが、前半生は謎も多くて、実は放浪民の「サンカ」出身だとか、中国人だったという説もあるということです。
他にも、右手の指が6本あったとかセックス指南書を熟読して美少女狩りをしていたという話は面白かったです。子供がなかなかできなかった秀吉の必死さが伝わってきます。
第二章 徳川家康
徳川家康も何度も大河ドラマや小説の主役になっているので知っている事も多いつもりでしたが、裏切った家臣を残忍な方法で処刑したエピソードは意外でした。
わりと温厚なイメージの家康ですが、陰湿な部分も有るのだなと。
他にも1609年に駿府城にいた家康のもとに「肉人」とでも呼ぶべき未確認生物が現れたので、その未確認生物を山に捨てさせたというエピソードははじめて知りました。
こういうオカルト話は小説やドラマにはあまり取り上げられない話で新鮮でした。1609年と言えば、そろそろ豊臣家を滅ぼそうかという時期ですが、その裏でこんな出来事があったとは。
真田幸村と言えば大阪冬の陣で真田丸に籠って徳川方に大打撃をあたえたり、夏の陣では徳川家康に自害を覚悟させる程追い詰めるなど、日ノ本一の兵と称賛されました。
沈着冷静で知謀に長けた名将というイメージの真田幸村ですが、父の昌幸や信幸も含めてキレやすい性格で、有名な犬伏の別れでは三人共斬り合いになろうかという程にキレていたんだとか。
また、贅沢好きで九度山で蟄居中も大名だった頃の暮らしが忘れられず、派手な生活を続け多重債務に陥っていたなど残念な一面も。
他の武将にも知られていない意外な一面がたくさん紹介されています🎵
上杉謙信はゲーム、武田信玄は文芸に熱中しすぎで家臣に怒られた。
毛利元就は座敷で雪合戦、松永久秀は戦場でセックス三昧など、親しみがわいて興味深いエピソードばかりです。
この本で戦国武将たちの人間臭く愛嬌のある一面に是非触れてみてください🎵