前田利家は豊臣政権のナンバー2として政権内で大きな影響力、政治力を持っていました。
豊臣秀吉からは嫡男の秀頼の守役を任命されるほど信頼され、加藤清正や蒲生氏郷、細川忠興といった若手の武将たちからは尊敬されていました。
こうしたことから当時豊臣秀吉についで実力者とされていた徳川家康にも対抗出来る人物として多くの武将たちから一目置かれる存在でした。
前田利家がなぜこれほどまでに豊臣政権内で影響力を持てたかというと、親しみやすい人柄や、困った人を放っておけない性格といった人望があるでしょう。
とはいえ、先ずは大前提として織田信長や豊臣秀吉といった天下人の側に仕えて共に数多くの戦を戦ってきたという戦歴と、槍一つで多くの武功をあげてきたという武将としての実績があるからこそ尊敬されるのです。
もし利家に武将としての実績が無ければ人柄や世話好きの性格だけではそこまで尊敬されないでしょう。
桶狭間の戦い、姉川の戦い、長篠の戦いといった歴史に残る大戦をはじめ、生涯40近い戦に参加し手柄をあげてきた実績や経験を積んできた利家は若い武将たちには羨望の的だったでしょう。
そういったバックボーンを持っていたうえに性格や人柄が良かったので人々から尊敬されて政治力に繋がっていったのです。
これから会社で出世したい、影響力をつけたいと考えている人には前田利家の生き方がおおいに参考になると思います。