とっく~ブログ 

読んだ本の紹介をメインに、小説に出てきた聖地巡礼や、写真など

「自然保護学入門~ひとと自然をつなぐ~」筑波大学自然保護寄附講座編(筑波大学出版会)

これは、素晴らしい自然を未来の子供達に残すために必要不可欠な知識がつまった本だと思いました。

現代は広大な熱帯雨林、温帯や寒帯の森林が伐採されたり、干潟や珊瑚礁が破壊されたりと貴重な生物の生息地がどんどん縮小しています。

人類がこれからも持続的に発展していきながら自然との共生を図っていくためにはどうしたらいいのかを考える良書です。

自然保護とは手つかずの原生的な自然を守ると言う静的な概念ではなく、対象にする自然の状態や、時代の変化と共に変わっていくダイナミックな概念として捉える必要があるということです。


初めは風景や天然記念物の保護から始まったものが今では生物多様性や自然資本という新しい概念まで含めるようになり、自然保護学の重要性はますます大きくなっています。

人類の発展と自然保護とのバランスをどうとっていくのか、そんなことがそもそも可能なのか?全く新しい価値観や社会システムを創造する必要があるのではないか?そんなことを考えました。

これからも人と自然の共生について勉強していきたいと思いました。

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