集英社文庫のナツイチ2021の小冊子をじっくり見たのですが、とても見やすくて、気になる作品がたくさんあるので、給料が出たら買いたいなぁと思うのですが、部屋には今月買った本がまだ何冊も積まれているので、そっちを先に片付けるべきか、悩ましいところです。
長期の休みでも取れればいいのですが、貧乏暇なしでそういうわけにもいかず。
小冊子の目次で紹介されている作品数を数えてみると、全部で78作(1つは集英社オリジナルの自由帳ですが)ありました。
その作品たちをさらに5つのジャンルに分けています。
1,映像化された作品
2,感動する本よまにゃ
3,ドキドキする本よまにゃ
4,ベストセラーよまにゃ
5,深い本よまにゃ
これだけたくさんの作品が挙げられていて、集英社の作品もたくさん読んでいると思っていたのですが、読んだことがある作品は5作だけでした。
その5作品も、もう、何年も前に読んだものばかりで、正直言って内容もはっきりと覚えていないものがほとんどでしたが、人気作家の作品がおおくて、けっこうのめり込んで時間をかけずに読んだという記憶があります。
「マスカレード・ホテル」東野圭吾
映画化もされた人気作品で、確か、映画化されるというタイミングで読んだ記憶があります。
犯人逮捕のためにホテルに潜入し、ホテルマンに扮する刑事と、彼をホテルマンらしく見せるために指導する従業員の女性が、反目しあいながらも事件を通して少しずつ認め合いながらやがて惹かれあっていく過程がとてもよかったです。
細かいところは覚えていないのですが、登場人物の中に、ホテルに缶詰めになって執筆中の小説家の客の正体が実は…というのが面白くて印象に残っています。
「マスカレード・イヴ」東野圭吾
こちらの作品は「マスカレード・ホテル」いじょうに記憶に無いのですが、前作の主人公の2人が出会う前のまだお互い新人だった頃の話でした。
2人の絡みはないのですが、どこかですれ違うとか、間接的にうわさを聞いたとかのシーンがあった気がします。再読して確かめたいです。
「アキラとあきら」池井戸潤
「半沢直樹」の作者が描く若きバンカーたちの物語です。
この小冊子では上下巻に分けられていますが、僕がこの本を買ったときは上下巻に分けられておらず、文庫本にもかかわらず700ページを超えるぶ厚いものでした。
それでも、弱きを助け、強きをくじくという半沢直樹みたいなスカッとするストーリーで、心が熱くなるのを感じながらどんどん読み進んだという記憶があります。
「後宮の烏」白川紺子
現在では5巻まで発売されていてシリーズ累計発行部数80万部を突破した中華ファンタジーの人気シリーズです。
歴史とホラーとファンタジーが混然一体となっていて、尚且つ心温まるシーンも散りばめられたストーリーは奥深くて大好きです。
小野不由美さんの大人気中華ファンタジーシリーズの「十二国記」とはまた違った魅力の作品です。
「慈雨」柚木裕子
ぼくは柚木さんの作品では「孤狼の血」シリーズや「盤上の向日葵」が大好きですが、この作品もよかったです。
定年退職を迎えた元刑事が過去にかかわった冤罪の可能性がある事件の解決に挑むという内容で、あまり細かいことは覚えていないのですが、この作品の題名である慈雨にうたれるがごとく、とても良い読後感を感じたのを覚えています。
以上の5冊を読んだ記憶があるし、ちゃんと読書記録にも残っているのですが読んでから数年たつともう内容を覚えていないものが多くて、これを機会に再読してみたいと思いました。
とはいえ、魅力的な新しい作品が次々と出てくるのでいつ、どうやって読む時間を作るのか悩ましいところです。
実際、小冊子を見ていても、まだ読んでいない気になる作品がいくつもあってどれを買おうか悩んでいる自分がいます。
当分再読はできそうもありません。