岡崎城公園内にある三河武士のやかた家康館は、徳川家康と彼を支えた三河武士団の努力と活躍を紹介する歴史資料館です。
常設展示場がある地下一階ではCGやグラフィックを駆使した展示で鎌倉時代からの三河武士たちの形成の歴史や家康の生涯について解説していて、とても見やすくてわかりやすいです。
三河物語を著した大久保彦左衛門のCGが案内役となって松平一族の初代親氏から家康の祖父である7代清康までの人物像を紹介したり、家康に反旗を翻した三河一向一揆での三河武士たちの振る舞いと、家康の対処のやり方を映像で解説したりしています。
中でも圧巻だったのが、関ケ原の戦いを再現した大型映像と屛風ビジョン、武将フィギュアによる可動式ジオラマです。
合戦での人々の叫び声や武将たちがぶつかり合う音などが響いてダイナミックで迫力満点です。
中は撮影禁止ですが、まるで歴史のテーマパークのようで、何度でも訪れてみたいと思えました。
常設展示コーナーは撮影禁止ですが、撮影が可能なエリアもあって、戦国武士の体験コーナーというところには火縄銃や太刀、長槍などの模型が設置されていて、実際に手に取って重さを実感することができます。
なかでも本多平八郎忠勝が使った名槍蜻蛉切は、長さが6メートル30センチ、重さが3.2kgあって、ズシリと重たいです。振り回すほどの広いスペースではないのでできませんでしたが、6メートル以上ある槍を振り回すのはなかなかの技術が必要だというのは実感できました。
1階は特別展示室と映像コーナーがあって、僕が行った時には銭形平次や鬼平犯科帳でお馴染みの江戸時代の十手をたくさん展示してありました。
映像コーナーは岡崎城や徳川家康に関する検索や、ビデオ番組が見られるそうですが、残念ながら今は、コロナの感染対策のために使用が中止されていました。
しかし、同じフロアには徳川家康と、徳川四天王といわれる井伊直政、榊原康政、そして本多平八郎忠勝の鎧兜がずらっと並べられていて、撮影することもできたのでとてもよかったです。
再来年の大河ドラマでは再び徳川家康が主人公ということで、今後ますます盛り上がっていきそうな岡崎ですが、この、三河武士のやかた家康館でもどんな企画や催しが行われるのか注目していきたいです。