大須商店街の北側に位置する矢場町にはこの矢場町の由来になり、恋愛のパワースポットとして多くの若い女性参拝客でにぎわう三輪神社があります。
三輪神社は戦国時代の元亀年間(1570~1572)に、織田信長の妹「おとくの方」を正室に迎えた牧若狭守長清という武将が自分の居城である小林城のすぐ近くである現在の場所に祭ったのが始まりということです。
江戸時代には尾張藩の通し矢の修練場矢場が三輪神社の境内に造られたということでこの界隈を矢場町と呼ぶようになったということです。
ほとんどの人は矢場町といえば名古屋飯の一つである味噌カツで有名な「矢場とん」を思い浮かべると思うのですが矢場とんの矢場はここからきていたのですね。
僕は矢場町の由来となった神社という情報だけで三輪神社に来たのですが、ご祭神が縁結びの神様として有名な、出雲大社と同じ大国主命であり、矢場の矢が愛のキューピッドの矢と結びついて強力な恋愛パワースポットになっているようで、境内には若い女性たちがたくさん訪れていました。
良縁を得るための「赤い糸」を結ぶクスノキや、なでると幸福がいただけるという「幸せのなでうさぎ」、良縁を射抜く「尾張藩の矢場跡」といった恋愛パワースポットがいくつもあります。
また、神社の鳥居の形が独特で、ほかの神社と違い三ッ鳥居と呼ばれていて、真ん中の鳥居の両脇にも鳥居があります。
これら三つの鳥居を正式な通り方で通ることによってご利益は3倍になるということです。
せっかく萬松寺で御朱印帳を購入したのでこちらでも記帳していただこうかと思ったのですが、若い女性たちの行列がズラッとできていて、その中に50歳のおっさんが一人混ざるのも異物が混入するようで恥ずかしかったので断念しました。
三輪神社は境内もそれほど広くなく、社殿も小ぢんまりとした神社ですが、若い女性を中心に参拝者も多く、なかなかの賑わいを感じる神社でした。