2020-01-01から1年間の記事一覧
織田信長や豊臣秀吉から信頼され、加賀百万石の礎を築いた戦国武将前田利家の生涯を描いた小説です。作者の花村獎(1911~1992)は第9回直木賞候補となり、数多くの歴史小説を書いた人です。 1996年3月に発売された作品です。 この作品の特徴としてはほぼほぼ…
戦国時代の日本が大航海時代をむかえたスペインやポルトガルを主としたヨーロッパ諸国からどの様に見られていたのか。 ヨーロッパ諸国の視点から見た秀吉や家康といった天下人の外交戦略を解説したとても興味深い内容の本です。著者の平川新さんは江戸時代な…
若き日の織田信長と美濃の蝮斎藤道三が会見したという、戦国ファンにとっての名シーンの舞台である愛知県一宮市冨田にある聖徳寺に行きましたとはいえ、今は寺は名古屋市内に移ってしまい、現在はバス停と当時の事を解説するプレートや石碑があるだけですが…
初心者向けのお城の解説書です。お城についても色々勉強したくて今までも何冊もお城に関する本を買って読んだのですが、その中でも一番丁寧でわかりやすかったです。城の見所について天守や櫓、土塁、堀などを幾つかのタイプに分類してそれぞれを簡潔に説明…
2002年にNHK大河ドラマとして放送された「利家とまつ~加賀百万石物語~」の原作後編です。後編は前田利家が越前府中に領地を与えられてから本能寺の変、賤ヶ岳の戦い等の難しい局面を生き抜き豊臣政権のナンバー2にまで登り詰めて加賀百万石の礎を築くまでの…
萱津の戦いで大和守織田家を倒し、稲生の戦いで弟の織田信勝を下し、尾張統一目前の織田信長に最後に立ちはだかったのが尾張上四郡を支配していた織田家の嫡流伊勢守織田家です。岩倉城の織田信安が長男の信賢に追放されるとこの内紛に乗じて信長は犬山城の…
2002年にNHKで放送された大河ドラマ「利家とまつ」の原作作品です。加賀百万石の礎を築いた前田利家とその利家を支えた妻のまつを主人公にした上下二巻のうちの上巻です。 上巻では生まれ故郷の尾張国荒子で傾奇者として周りから疎ましく思われている14歳の犬…
愛知県岩倉市にある名鉄岩倉駅から歩いて10分程のところにあるのが岩倉城跡です。近くに大きなアピタが建つ大通り沿いに油断していると見逃してしまうほどひっそりと今は石碑が建ってるだけで遺構なども残っていません。しかし戦国時代には東西約104メートル…
佐々成政が誕生した比良城から南へ車で5分程の所に蛇池があります。今では野球場やテニスコート、遊具施設もある公園として整備されていて、春には千本桜が咲き乱れる名所にもなっています。この蛇池には大蛇が住むと言われ、又左衛門という者が目撃したとい…
前田利家のライバルとして数々のエピソードを持っている佐々成政。その成政が誕生したのが現在では愛知県名古屋市西区の閑静な住宅街の中に建つ光通寺というお寺。かつての比良城です。比良城は天文年間(1532~1555)に佐々成政の父である佐々成宗が築城し、…
前田利家の生涯や関わりのあった戦国武将の紹介、利家や加賀藩ゆかりの城跡や神社仏閣を訪ねて解説した本です。第2章では織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった戦国三英傑といった有名武将から、他の本ではあまり触れられていない長束正家や増田長盛などの武…
「90分で巡る織田信長戦いの跡」のルートを歩いた後にJR武豊線尾張森岡駅のすぐ隣の駅の緒川駅で降りて村木砦の戦いにおけるもう一つの舞台となった緒川城跡に行ってきました尾張森岡駅は小さな無人の駅で、周りは田んぼや閑静な住宅街といった印象でしたが、…
JR武豊線尾張森岡駅から始まる「90分で巡る織田信長戦いの跡」も村木砦跡、飯喰場とめぐって最後の目的地である村木神社にやって来ました戦いの跡を巡るルートをぐるっとたどると一時間以上かかりますが、村木神社から村木砦跡までは歩いても15分ほどなので、…
JR武豊線尾張森岡駅を降りたところにある案内板で村木砦跡を訪問して当時を偲んだ後は次の目的地である飯喰場へと向かいました。はじめてきたこともあってどの道を行けばいいのかもわからず、結局ルートから外れて道に迷いながらも20分程かけてなんとかたど…
愛知県知多郡東浦町にあるJR尾張森岡駅という小さな無人の駅に降り立つとホームからこんもりとした森が見えます。それは八剱神社という神社の寺社林で、そこがかつての村木砦です。戦国時代にはこの砦のすぐそばまで海岸線が迫っており、近くには大浜湊とい…
愛知県知多郡東浦町というところにJR武豊線尾張森岡駅という無人の小さな駅があります。この駅のすぐ近くにあるのが織田信長が戦で初めて鉄砲を使用したという村木砦の戦いの古戦場です。 そのため、この森岡駅の周辺は村木砦の戦いに関する場所が色々あって…
前田利家が初陣を果たした萱津の戦いの古戦場から程近いところに、全国で唯一の漬物の神社として有名な萱津神社があります。その昔、地元の住民たちがウリ、大根、ナス等の野菜や、当時は目の前まで海だったということから塩を供えていましたが、やがて甕に…
前田利家が初陣を果たした萱津の戦いの古戦場から程近いところに立派な山門や三重の塔がある大きなお寺があります。 それが尾張四観音寺の一つ甚目寺です。 尾張四観音とは徳川家康が名古屋城を築城した際に城から見て鬼門の方角にある四寺(荒子観音寺、甚目…
天文二十年(1551)8月 萱津の戦い(海津の戦い)織田信長と清州織田家の坂井大膳との戦い信長の父の織田信秀が病死したことをきっかけに清州方が織田方の松葉城と深田城を占領。 占領された城を奪還すべく信長は伯父である織田信光と協力して出陣し、清州方と萱…
荒子城跡から歩いて10分もかからないところに、立派な山門や多宝塔がある大きなお寺があります。これが前田利家ゆかりの寺で荒子観音寺です。荒子観音寺は正式には浄海山圓龍院観音寺というそうです。天平元年(729)泰澄が草創と伝わっているのこと。 泰澄と…
コロナウイルス感染防止のため出された愛知県の緊急事態宣言もようやく解除となり、食料品の買い出し以外の目的で久しぶりに外出しようと思い立ち、中川区にある荒子城跡に行きました今は神社になっていますが、この冨士権現天満宮は荒子城の城内に元々あっ…
コロナウイルスもとりあえず、というか第二波を気にしつつも一旦終息に向かいつつあるということで、ここ愛知県も緊急事態宣言は解除されました。 自分も食料品の買い出し以外の用事で久しぶりに出かけようと思い立ち、大好きな戦国武将である前田利家の生誕…
金沢に転校してきた普通の男子高校生が、ひょんな事からアルバイトを始めた古道具屋は自分以外の従業員が全員妖怪だった。 普通の高校生があやかし達とふれあうことでまき起こるドタバタを面白おかしく、そして爽やかに描く青春ファンタジーです。 主人公の…
僕は前田利家が戦国武将の中で一番好きで、織田信長や豊臣秀吉など、他の戦国武将たちとのエピソードなんかも色々調べたりしています。 その中でも柴田勝家とのエピソードは感動的で泣けるものが多いので、たくさんの人に知ってもらいたいです。 柴田勝家は…
この本は12人の戦国武将にスポットを当てて、その意外な一面を紹介してくれるユニークな本です。 豊臣秀吉、徳川家康、織田信長、伊達政宗、真田幸村、上杉謙信、武田信玄、毛利元就、斎藤道三、松永久秀、前田慶次、黒田如水。 歴史に名を残した凄い武将た…
心理学、脳科学的見地から戦国武将を分析したユニークな本です。 斎藤義龍は愛着障害によって道三を殺した、伊達政宗は潜在的自己評価が低かった、織田信長は完全無欠のサイコパスなど、記録に残る戦国武将の行動から、彼らを分析しています。 戦国武将たち…
前田利家の生涯やゆかりの地、ゆかりの人、物について簡潔に解りやすく解説した本です。 本の構成は一章から七章までは前田利家の生涯で、八章から十一章までは家臣や家族などゆかりの人々や神社仏閣、品物についての紹介。 最後の十二章は石川県で現代まで…
前田利家は「槍の又左衛門」と呼ばれる程の武功と、困った人を放っておけない誠実な人柄で織田信長や豊臣秀吉に信頼され、豊臣政権のナンバー2にまで登り詰めて徳川家康にも対抗出来る人物として多くの武将たちから一目置かれる存在でした。 そんな前田利家が…
前田利家の戦歴を調べてみました とはいえ本によってもまちまちで、全く触れられていない戦もあったりして、どれが正しいのか、正確かどうかわからないのですが、何冊かを寄せ集めてみると30回以上の戦に参加しているようです。 一連の戦いをもっと細かく分…
前田利家は豊臣政権のナンバー2として政権内で大きな影響力、政治力を持っていました。 豊臣秀吉からは嫡男の秀頼の守役を任命されるほど信頼され、加藤清正や蒲生氏郷、細川忠興といった若手の武将たちからは尊敬されていました。 こうしたことから当時豊…